反抗期の子供とは?特徴や始まる時期・男女別の対応方法をご紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

性別による反抗期の違いはある?

反抗期の訪れる期間は男女に大差はないと言われています。しかし、反抗の内容は時に異なっており、それぞれに特徴があります。それでは、具体的に男女間の反抗期の内容にはどのような違いがあるのでしょうか。

男の子の反抗期

男の子の場合は、女の子と比較すると言動が乱暴になりやすい子供がいるでしょう。家庭の中では言葉遣いを厳しく指導していたとしても、学校で乱暴な言葉を使う同級生がいれば、真似して使うようになる子供もいるかもしれません。

中には物にあたってしまう子供もおり、これまでとの態度の違いに慌ててしまう親もいるでしょう。しかし、一番悩んでいるのは子供自身です。成長の途中でもがいているわが子に対して、強く注意したりおびえすぎたりすることのないよう、接してあげる必要があるでしょう。

女の子の反抗期

女の子の場合も、少なからず言動が乱暴になる子供はいるでしょう。ただし、言葉遣いが露骨に乱暴になるということ以外に、大人へ自分の主張をしっかりと伝えようとする可能性があります。そのため口答えをする回数が増える子供もいるでしょう。

一方で以前よりも内向的になり、これまでは話してくれていた交友関係や学校での話などをすることが少なくなる子供もいます。何も話さないとは言っても心の中では大きな不安を抱えており、口に出すことで家族を傷つけてしまわまいと葛藤している可能性があります。

女の子の反抗期についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

反抗期の娘にハラハラ……女の子ならではの反抗期の特徴と対応方法

男女に共通すること

反抗期の男女に共通していることは、心の中で漠然とした不安と戦っているという点です。体は成長して大人と同じくらいの見た目となっても、子供として扱われることで「自分とは何者なのか」と頭を抱えてしまう子供もいるでしょう。

また、ちょっとしたことに敏感になり、親へ対してだけではなく学校や友達との関係に悩む子供もいるでしょう。学校では1人でゆっくり考える時間はなかなか取れませんから、家庭内以上に神経を尖らせている可能性もあります。

反抗期の子供への接し方・対応方法

反抗期の揺れ動きやすい子供の心を刺激しないためにも、子供への接し方や対応方法はきちんと知っておいた方が良いでしょう。学校であればある程度キャラクターを作っている子供でも、家庭の中では自己主張をしようとし、学校以上に反抗心を出す可能性もあります。

悩んでいるからだと分かってはいても、いざ目の前で反抗的な態度をとられてしまうと対応に困ってしまう親も多いでしょう。特に自分には反抗期と言える反抗期がなかった、と感じる親であれば、なおさら子供の気持ちを理解しようとすることに苦戦してしまうかもしれません。

それでは、実際に反抗期の子供にはどんな態度で接するべきでしょうか。今回は接し方で気をつけるべき、5つの「ない」をご紹介します。

褒めすぎない

反抗期の子供は自分の意見を主張したがりますが、それが大人を困らせることと分かって言っている子供もいます。困らせることが目的ではないかもしれませんが、意見を大人にぶつけることで、対等な関係であることを示したいと考えている可能性があります。

その態度に対して「自分の気持ちを言葉にできて偉い」などのように褒めてしまっては、子供扱いされていると感じてしまうかもしれません。それでは大人と対等とは言えず、甘やかされていることにより反抗心が強くなってしまう可能性があります。

褒めて子供の機嫌を取るだけでなく、飴と鞭を意識してみましょう。

ほめるだけがしつけじゃない「飴と鞭」を利用した教育法とは

頭ごなしに否定しない

褒めすぎてはいけないものの、頭ごなしに自分の主張を否定されてしまっては、結局自分の意見は聞いてもらえないのだと落ち込んでしまうかもしれません。自分の考えを通せずに、結局親の意見に従うことになってしまう自分に対して嫌悪感を抱いてしまう可能性もあります。

反抗期の子供の意見には、筋が通っていないものもあるでしょう。だからと言って否定し続けるのではなく、自分の頭で考えた意見を伝えようとする姿勢については尊重し、可能な限り意見を聞いてあげると良いでしょう。

過干渉に気をつける

反抗期中の子供は、親と距離をとりたいと思う子供も多くいます。これまではどんな話も親にしてくれていた子供であっても、なんとなく1人になりたかったり、親から離れたいと感じたりするようになる可能性があります。

家庭の団欒として子供の話を聞くことを楽しみにしている親も多く、会話が減ってしまうことに寂しさを感じる親もいるでしょう。しかし、だからと言って必要以上に話しかけてしまっては、より1人になりたいという気持ちを強くしてしまうかもしれません。

態度に変化が現れたと感じたら、必要以上に接することを避ける必要がある子供もいるでしょう。もしも親の助けが必要な時は、子供から何らかの信号が発される可能性があります。本当に助けが必要な時に頼ってもらうためにも、普段は一定の距離を置く必要があるでしょう。

過干渉についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

過干渉な親の特徴とは?子供への影響や解決法についても解説