反抗期の子供とは?特徴や始まる時期・男女別の対応方法をご紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 4

周りと比較しない

反抗期は体とともに、自我が成長する期間です。自分が今後どのような人間になりたいか、どのように生きていきたいかをなんとなく考え始めるとともに、より自己を際立たせ成長しようとしています。

自己主張をしようとしている時期には、周りと比べるような発言は出来るだけ避けると良いでしょう。1人の人間として自分をアピールしようとしているので、できるだけ個人として認めてあげる必要があります。

例えば、中学校では定期テストがあり、子供がその勉強を怠っていたとします。その際に「お姉ちゃんはきちんと勉強して、優秀な成績だったのに」など周りと比較してしまうと、せっかく模索している自分という個人が認められず、存在を否定されたような気分になってしまうかもしれません。

明確な回答を求めない

反抗期の子供の心は不安定で、同じ出来事に対しても、捉え方が日毎に異なるかもしれません。それゆえに自分はどうしたいのかがますます分からなくなってしまい、意見を言葉にすることが一層難しく感じられる可能性があります。

そんな時に「あなたはどうしたいの?」と具体的な答えが必要な問いかけを投げてしまっては、「自分がどうしたいのかは自分にも分からない」と落ち込んでしまうかもしれません。また、語彙も充実しているとはいえない年頃のため、言葉にしたくてもできない感情にもやもやしてしまう可能性もあります。

できるだけ詰めるような問いかけは避けるべきですが、何か聞きたい場合は答えの選択肢をいくつか提示してみても良いでしょう。「こう言っていたけれど、Aということ? それともBということ?」などのように回答例を示してあげることで、「少なくてもAではない」、「AよりはBに少し近い」などのように、自分の考えを整理するための基準を提示してあげることができるかもしれません。

反抗期の子供への接し方・対応方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。

【反抗期】我が子への対応方法!良い関係でいるための5つのコツ

まとめ

反抗期の有無はもちろん、その時期も人によって異なります。時期によって周りで起こるイベントや環境の変化は異なっており、1つとして同じ状況での反抗期というのはないでしょう。だからこそ子供の気持ちが分からず、心が通わないことに寂しさ、そして悲しさを感じる親は多いでしょう。

しかし、辛いのは子供も同様です。反抗期は自我の成長期として必要な時期ですが、当の本人にそれは分からないでしょう。そのため、なぜこんなに不安な気持ちになるのか、そしてなぜイライラしてしまったり当たってしまったりしてしまうのだろうかと悩んでしまうでしょう。

反抗期は親にとっても子供にとっても、試練の時期の1つです。ここは親として寛容に子供の反抗を受け止める姿勢を見せてあげる必要があるでしょう。そのためには近づきすぎず、否定せず、少し距離をとった場所から見守る必要があります。

直接的に手を差し伸べることができないのでもどかしい気持ちになるかもしれません。だからこそ、何かあった際にはすぐ助けられるよう、常に心を子供に向けておくことが大切です。

この辛い時期を乗り越えられれば、子供だけでなく親としても成長できる可能性があります。常に前向きに捉えることは難しいかもしれませんが、ともに乗り越えようと考えることで、子供の成長を支えることができるでしょう。

参考
2016年 親子の関係についての意識と実態|明治安田生活福祉研究所
「うるさい、クソババァ」突然の反抗に慌てない|NIKKEI STYLE
反抗期の子どもの心の理解と対応|社会福祉法人楡の会

この記事をかいた人

mio_yamamoto

立教大学観光学部卒。豊かな教育は豊かな街を作ることに繋がると考え、教育業界にて6年間講師職に従事。現在は働く人を支えるべく、社会保険労務士の勉強中。趣味はアンテナショップ巡りとプログラミング、iPadで写真に手書き加工をすること。食べることが大好きで全体的に太ってきてしまったので、暇さえあればストレッチや筋トレに励む毎日です。