児童虐待はなぜ減らない?虐待が起きる原因と理由の実態とは? ( 2 )

ネグレクト

児童虐待の内容の3つ目は、ネグレクトです。厚生労働省では以下のような行為を、ネグレクトであると定義づけています。

家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など

(引用元:児童虐待の定義と現状|厚生労働省

ネグレクトは家庭の中で起こることが多い虐待です。したがって、主に保護者がふるってしまう児童虐待であると言えるでしょう。保護者とはその名前の通り、子供を保護する立場の人です。子供が健やかに育つために必要な環境を意図して与えないような行為は、ネグレクトであると言えるでしょう。

ネグレクトが起こる場合について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ネグレクトの意味・定義とは?事例や子供・親の特徴についても解説

また、ネグレクトが子供に与える影響について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ネグレクトされた子供の特徴とは?放置子への対応方法についても解説

心理的虐待

児童虐待の内容の4つ目は、心理的虐待です。厚生労働省では以下のような行為を、心理的虐待であると定義づけています。

言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など

(引用元:児童虐待の定義と現状|厚生労働省

子供へ直接身体的な暴力を振るっていなくても、心理的な虐待は発生してしまいます。子供に対して強い言葉を向けることはもちろん、ほかの兄弟への攻撃的な態度も心理的虐待に含まれます。

また、両親同士による暴力行為も子供に大きな心理的ダメージを与えてしまいます。子供に対して直接攻撃をしていなくても、心理的虐待は起こってしまうのです。両親同士による暴力行為を始めとした夫婦喧嘩も子供に大きな影響を与えます。夫婦喧嘩が子供に与える悪影響とその対策についてはこちらの記事で紹介しています。

お父さんとお母さんが怖い……夫婦喧嘩が子供に与える影響とは?

2018年上半期は児童虐待の相談件数が最多に!

このような悲惨な児童虐待は、いったいどれだけの数が発生してしまっているのでしょうか。警視庁の発表している児童虐待の状況についてのデータによると、2018年上半期(1月〜6月)に通告された児童虐待の数は以下のようになっています。

2018年上半期は児童虐待の相談件数が最多に!

(参照元:平成30年上半期における少年非行児童虐待及び子供の性被害の状況|警視庁

2018年度は上半期だけで、実に3万7,113人もの児童が虐待されたと通告されているのです。2017年度の上半期と比較すると、その件数は約7,000件も増えていることが分かります。

中でもネグレクトにあたる「怠慢・拒否」や、子供の面前で行われるDVを含む「心理的虐待」の項目は、前年度と比較してもおよそ120%の数値となっています。面前DVの場合、子供以外の家族の誰かが日常的に暴力をふるわれてしまっていることになるでしょう。家庭環境の悪化により、結果として児童への虐待数が増えてしまっていると考えられます。