ネグレクトの意味とは?特徴・きっかけ・ネグレクトかもと思ったら

子供に対する虐待について報道される中で「ネグレクト」という単語を見聞きしたことがある人は多いのではないでしょうか。単純に翻訳すると「無視」となる言葉ですが、児童虐待の文脈ではなどのような意味があるのでしょうか。

ネグレクトとは

まずはネグレクトの定義についてご紹介します。身のまわりの具体的な事例について不安に思ったときは、迷わず専門機関に相談するようにしてください。相談先は本記事の後半で紹介しています。

ネグレクトの定義

ネグレクトの定義は以下のように簡潔にまとめることができます。

ネグレクトは、小児の身体面、医療面、教育面、情緒面で必要不可欠なものを与えないことです。

(引用元:小児に対するネグレクトと虐待の概要 – 23. 小児の健康上の問題|MSDマニュアル家庭版

児童虐待と聞くと、言葉や身体的な暴力を想像しがちです。これは子供に対して過剰なまでに手出しをしてしまうことですが、ネグレクトは逆の意味。子供に対して最低限必要なライン以下の手出ししかしないために、子供の食事や健康、情緒などが十分に満たされていない状態をネグレクトとしています。

ネグレクトの事例:食事を与えない

子供の発育に大きな影響がある食事をきちんと与えないという「ネグレクト」が存在します。これは「罰として食事を抜く」というようなことだけでなく、栄養の管理などをしないことも含まれます。

事例1

夫に借金があるのがわかり、息子が6ヶ月になった頃から、泣き声が耳につき、だんだんうるさくなりました。息子はいい子なのに、私はミルクをあげるのがおっくうで、お腹がすいて泣くのを放っておくのです。息子は泣き疲れ、指をしゃぶりながら眠ってしまいます。申し訳なさに涙が出るのですが、また、同じ事をしてしまう二重人格の私がいました。

(引用元:子ども虐待とは 子ども虐待について|オレンジリボン運動 – 子ども虐待防止

上記の例のように小さな子供だけでなく、ある程度成長した子供に対してもネグレクトをする親が存在します。例えば毎食、食べるためのお金を子供に与えるだけという家庭があるとしましょう。十分な金額を与えていても、子供だけはカップラーメンやお菓子など、自分で用意できるものしか食べることができません。その結果栄養が偏って発育に影響が出ることが考えられます。

参考
虐待を受けた子どもが回復するとき~食事~|こころとくらしの心理学研究所
母のネグレクトと兄からの性的虐待…「愛着障害」になった女の一生(石井 光太)|現代ビジネス|講談社(1/4)

1 2 3 4