ネグレクトされた子供の特徴とは?放置子への対応方法についても解説 - cocoiro(ココイロ)

全国の児童相談所が相談や通告を受けて対応した、保護者が子供の成長に必要な世話を放棄する虐待、ネグレクトの件数は、この10年間で7割近くも増えました。この記事では、ネグレクトされた子供の特徴と、ネグレクトが子供に与える影響、放置子への対策について解説します。

ネグレクトされた子供の特徴

清潔感がない

親の子供への関心の低さが、子供の外見に顕著に表れています。髪はボサボサ、服はボロボロ、靴はサイズが合わず、お風呂はいつ入ったのかも分からない様子です。また、年ごろの女の子であるにもかかわらず、ブラジャーをしていなかったり、生理用品を持っていなかったりします。

距離感なく甘える

放置子は人懐っこく、大人にも臆(おく)することなく明るく接します。その様子をかわいらしく感じ、いったん優しくすると、放置子の人懐っこさや甘えはどんどんエスカレートしていきます。勝手に家に上がり込み冷蔵庫を開けたり、テレビを勝手につけたり、食べ物や飲み物を要求してきたりします。また、何時間でも居座り、自分から帰ろうとしません。

放置子は愛情に飢えているため、優しくしてくれる大人には、際限なく甘えます。家に帰ってもひとりぼっちなだけでなく、十分な食事やお菓子が用意されていないため、お腹がすいている場合もあります。

暴力的で弱いものいじめをする

大人に対しては愛想が良い放置子ですが、自分より弱いものに対しては容赦しません。子供の人数分用意していたお菓子も、放置子がひとり占めしてしまったり、小さな子供のおもちゃを取り上げてしまったりします。また、ペットにもひどいいたずらをしたりします。

また、放置子は、周囲の人に邪見に扱われたときに暴言を吐いたり暴力を振るうことがあります。家庭では自分の感情を押し殺しているため、感情をコントロールをするすべを知りません。周囲の人への依存心が強い分、それが拒絶されたときは絶望し、感情が爆発してしまいます。

時間帯に関係なく遊んでいる

放置子は、夜間でも親が家を空けていたり、親が家にいても子供に関心を示さなかったりするため、夜遅くまで出歩いています。小さな子供でも、真っ暗な公園で一人で遊んでいることがあります。また、中学生くらいになると、深夜までコンビニやファーストフード店などをうろついている子供も見られます。