分数の割り算の応用
それでは、形の違ういろいろな分数の割り算を解いてみましょう。
分数どうしの割り算
まずは、分数どうしの割り算をもう一度確認しておきましょう。
解き方
- 割る数を逆数にしてかける
- 約分する
- 分母どうし、分子どうしをかける
帯分数の割り算
帯分数が入っている割り算は、まず帯分数を仮分数に直してから計算します。その後の手順は、普通の分数どうしのかけ算と同じです。
解き方
- 帯分数を仮分数に直す
- 割る数を逆数にしてかける
- 約分する
- 分母どうし、分子どうしをかける
分数÷整数、整数÷分数
整数も分数に直します。整数は分母の1が省略されているので、分数で表すと「1分の○」になります。逆数にすると「○分の1」です。
解き方
- 整数を分数に直す
- 割る数を逆数にしてかける
- 約分する
- 分母どうし、分子どうしをかける
分数÷小数、小数÷分数
分数と小数では計算できないので、小数を分数に直しましょう。小数の0.1は、1までの数を10等分したうちの1目盛り分なので、1/10で表せます。
0.3は、1を10等分したうちの3目盛り分なので、3/10です。
0.5は5/10ですが、約分できるので1/2になります。
1.6は、整数の1があるので帯分数に直します。小数部分は0.6なので、分数に直して6/10、約分すると3/5になります。整数の1と分数の3/5を合わせて1と3/5になります。
0.03や0.012など小数点以下の数が多い場合は、分数で表すとどうなるでしょうか? 0.03は、1までの数を100等分したうちの3目盛り分なので、分数に直すと3/100です。
0.012は、1までの数を1000等分したうちの12目盛り分です。分数では12/1000ですが、4で約分できるので3/250になります。
つまり、小数点以下の桁数で分母の数が決まります。