読書感想文の書き方!5つのコツを例文つきで小中高別に解説!

子供が苦手とする学校の課題として代表的なものは、読書感想文でしょう。当記事ではそんな読書感想文の書き方のポイントや実例をご紹介します。これらを押さえることで、特別なセンスや才能がなくても、高評価を得られる読書感想文を書くことができますので、ぜひ参考にしてみてください!

読書感想文の書き方

どんなことにもやり方や攻略法があるように、読書感想文にも『書き方』があります。

まずは読書感想文の書き方について、全体的に分かりやすく解説していきます。

年齢にふさわしい内容の本を選ぶ

読書感想文を書くためには、まず、何の本について書くかを決める必要があります。

本を選ぶ際には、「子供に年齢にふさわしい内容かどうか」について考えてみてください。年齢と比べてあまりに幼すぎる内容だったり、逆に難しすぎたりすると、子供が読書感想文を書くことに飽きてしまうかもしれません。

子供の年齢に合う本にはどのような種類があるかは、インターネットや書店などで公開されているので参考にしてみてください。

cocoiroでも下記の記事で年齢別におすすめの本を紹介しています。

読書感想文におすすめ本30選!小学・中学・高校・大学別にご紹介!

題名は簡潔に分かりやすく

読書感想文の題名は、「簡潔に」「分かりやすく」を意識してシンプルに書きましょう。具体的なテクニックとして本のタイトルや著者名、登場人物名を入れる方法や、本のテーマを題名に書いてしまう方法などもあります。

また、読書感想文の題名は最初に書いて終わりではなく、読書感想文を書き終わった後に書いた内容と題名に相違がないか照らし合わせてみると、より良い題名に仕上げることができます。

題名の書き方についてさらに詳しくはこちらの記事で解説しています。

読書感想文の題名・タイトルをつけるポイントは?例文を交えてご紹介

伝わりやすい構成にする

読書感想文を書く際にはいきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、メモ帳やノートなどを使って、あらかじめ全体の構成を練っておくことがおすすめです。

最初に構成を練っておくと、書いているうちに話があちこちに飛ぶということが少なくなくなり、論理的な読書感想文に仕上がります。論理的な読書感想文は内容が理解しやすく、主張や感想も明確なため評価も高くなるでしょう。また、あらかじめ構成が決まっていれば書く内容に悩んで筆が止まることがなくなり、結果的に早く書き終えることができます。

読書感想文の構成にはいくつかパターンがありますが、以下の4段構成がおすすめです。

  1. 書き出し
  2. あらすじ
  3. メインテーマ
  4. 締めくくり

書き出しにはパターンがある

題名と名前を書き、構成を決め、いざ書き出そうと思っても、最初の1文字が出てこないという経験をしたことはありませんか? 読書感想文に限らず、作文でも小論文でも、『書き出し』に悩む人は多いと言われています。

この「書き出し方が分からない」という問題には、書き出しのパターンを知るというアプローチ方法がおすすめです。読みやすい読書感想文の書き出しにはいくつかのパターンがあり、そのとき題材にした本や読書感想文の内容に合わせてパターンを使い分ければ、何もないところから書くよりも簡単に書き出しを書き始めることができます。

読書感想文の書き出しパターンについてはこちらの記事で解説しています。

読書感想文の書き出し例文9パターン!書き始めで評価を上げるコツ

印象に残る締めくくりにする

構成で決めたことを書き終わったら、読書感想文の締めくくりに入りましょう。読書感想文の締めくくりでは、「その本を読んで何を感じ、何を伝えたかったのか」ができるだけ読者の印象に残るように書くことがポイントです。

具体的なテクニックとしては、その本を読んで学んだことを明言したり、自分と照らし合わせてどのように解釈したかを書くと良いでしょう。

他にも読書感想文の締めくくりを書くテクニックはいくつかありますので、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

読書感想文の終わり方のコツは?締めに使える例文やポイントまとめ

読書感想文で書く内容の考え方

読書感想文の書き方を理解したあとは、書く内容の考え方を身につけてみましょう。書く内容というのは、感想文を構成する1つひとつの要素とも言えます。書き方が分かっても、この要素が少ないと内容の薄い読書感想文になってしまいます。

それでは、読書感想文をコンクール入賞作品を例に使用してご紹介します。

本を読んだ理由・きっかけ

書き出しでは、その本を読もうと思った理由やきっかけを考えましょう。「タイトルがおもしろそうだったから」「表紙の絵がかわいらしかったから」「自分の好きなこと・興味のあることに関する内容だったから」「先生や親からおすすめされたから」など、簡単な理由でかまいません。以下の段落では、小中学校、高校に分けて例文を掲載します。

小学生の読んだ理由例

私は本屋でぐうぜん、この本を見つけました。なんで子供が子育てなんか、と思うかもしれません。この本にマンガが入っていなかったら読んでいなかったかもしれません。でも今、読んでよかった、と思っています。だって、親の気持ち、友達の気持ちがよく学べたからです。

(引用元:『10代からの子育てハッピーアドバイス』を読んで|1万年堂出版

中学生の読んだ理由例

私がこの本を見つけたとき、帯の「大切な忘れ物を届けに来ました」という言葉が私の目を引きつけました。

大切な忘れ物とはいったいどういうことなんだろう。そう思ったとたん、自分はとても大きな忘れ物をしているのではないかという気持ちになりました。

このコンクールに応募することは決めていましたが、どの本にするのか決めていなかったところにとても大きな課題が目の前に現れたようでした。私は迷わずこの本を読む事に決めました。

(引用元:『光に向かって100の花束』を読んで|1万年堂出版

高校生の読んだ理由例

私は、高森顕徹夜さんの『光に向かって123のこころのタネ』という本を読みました。理由は、「こころのタネ」とはどんなことなのか気になったからです。

(引用元:『光に向かって123のこころのタネ』を読んで|1万年堂出版

本のあらすじを簡潔にまとめる

読書感想文の読み手が本の内容を知っているとは限らないので、主人公の性格や特徴、出来事、そのほかの登場人物などを含め、本のあらすじを紙に書き出します。ただし、あくまでも感想文なので、あらすじは短く簡潔にまとめるようにしましょう。

「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうやって・どのように」を子供に意識させて書かせるようにし、本の内容から得た印象も書くといいでしょう。

小学生のあらすじ例

この物語は、幼なじみの小学五年生秋山璃在と飛鳥井渡のもとへ川上サジという転校生がやってくることから始まる。それまで微妙な距離があったリアルとアスカだったが、サジのおかげで、二人の距離は縮まっていく。そしていろいろな出来事を乗り越えながら三人は絆を深めていった。

(引用元:第63回小学校高学年の部 最優秀作品「ぼくのリアル」|第63回青少年読書感想文全国コンクール

中学生のあらすじ例

「シルヴィ以後」の生活は、ジュールずには辛く悲しい日々だった。シルヴィが、奈落の淵にいくのを止められなかったことで、自分を責め続けるジュールズ。(中略)深い悲しみの淵からジュールズを救ったのは、最愛の妹を守ろうとするシルヴィの強い想いだったのだ。

(引用元:第63回中学校の部 最優秀作品「つながりの中で今を生きる」|第63回青少年読書感想文全国コンクール

高校生のあらすじ例

浅川は、朝鮮にいる兄からの手紙の「朝鮮には不思議な温かさのある焼き物があり、それを見ると、無性にお前に会いたくなる。」という言葉に惹かれ、(中略)だが、浅川は、価値が全くないと世間が見向きもしない白磁の美しさに一目ぼれし、白磁の世界にのめりこんでいく。

(引用元:第63回高等学校の部 最優秀作品「白磁の人になる」|第63回青少年読書感想文全国コンクール

あらすじの書き方についてはこちらの記事でも例文つきで解説しています。

読書感想文のあらすじの書き方!5つのポイント【例文あり】

最も印象に残っていることを思い出す

「おもしろい・楽しい・悲しい・怖い」など本を読んで最も強く感じたことや、好きな場面やセリフ、感動したことや共感したこと、気になったことなど、最も印象に残っていることや最も心に残っていることをその理由とともに書きましょう。

小学生の印象に残っていること例

ぼくが一番心に残っている場面は、林間学校でのバクロ大会の場面だ。リアルが抱えてきた過去やサジの秘密、アスカの今の思い……三人はそれぞれ本当の自分と向き合い、それを打ち明けることができた。

「おまえがそんなにすごいやつじゃなくたって、ぼくたちはリアルのことがちゃんと好きだよ」

アスカが言ったこの言葉がぼくの心に強く響いた。

(引用元:第63回小学校高学年の部 最優秀作品「ぼくのリアル」|第63回青少年読書感想文全国コンクール

中学生の印象に残っていること例

本を読み終えて、静かに目を閉じた私の心に浮かんだのは、「今」を精一杯生きるという言葉だった。

(引用元:第63回中学校の部 最優秀作品「つながりの中で今を生きる」|第63回青少年読書感想文全国コンクール

高校生の印象に残っていること例

最も印象に残った言葉がある。浅川の人柄に影響を与えたと考えられ、浅川がまだ幼い頃に祖父に言われた次の言葉である。

(引用元:第63回高等学校の部 最優秀作品「白磁の人になる」|第63回青少年読書感想文全国コンクール