絶対音感は生まれつきの才能?
絶対音感が先天性なのか後天性なのかについては、今でも議論されています。ここでは、絶対音感が先天性なのか後天性なのか、後天性であるならばどの時期に、どのように鍛えることができるのかをご紹介します。
絶対音感は先天性?後天性?
カナダのトロント大学とデラウェア大学の共同チームの研究結果では、絶対音感は先天性のものであると発表されました。しかし、『絶対音感』(新潮文庫)の著者・最相葉月さんは、絶対音感は後天性であると持論を展開しています。
ただ、絶対音感を大人になるまで持ち続けるためには、幼少期に楽器を弾くなどして音高とその音の名前を紐づける訓練が必要だとしています。
絶対音感の先天性・後天性については、こちらの記事で詳しく解説しています。
鍛えることで後天的に身につけられる
ヤマハ音楽教室によると、「聴く力」がぐんと伸びるのは4、5歳であるということです。
(参照元:4・5歳 幼児科|ヤマハ音楽教室)
この時期に、聴覚は一気に成長します。また、7歳ごろになると聴覚の成長は止まり、新たな音を聴き分ける力は鍛えづらくなります。これは言語学習でも同じで、幼少期に外国語を学ぶメリットは、音を聴き分ける力が発達している時期だからとされています。
絶対音感を鍛えるアプリや音楽教室は、こちらの記事で詳しく解説しています。
聴覚の臨界期に注意する
「臨界期」は、感受性期とも呼ばれ、視覚や聴覚などの神経回路が一時的に強化される時期を指します。臨界期には諸説ありますが、ヤマハ音楽教室の聴く力の発達のグラフを参考にすると、6~7歳ころまでが聴覚の臨界期であると言えるでしょう。また、臨界期は英語学習でも注目されており、こちらの臨界期は9歳ころまでと言われています。
臨界期仮説については、こちらの記事で詳しく解説しています。