葉酸とはどんな栄養素?働きや適正量、食べ物などについてご紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

一緒に摂りたい!葉酸の働きをサポートする5つの栄養素

葉酸の体内への吸収と代謝の働きを助ける5つの栄養素があります。ここでご紹介する5つの栄養素は、葉酸を効率的に働かせる助けをするだけではなく、私たちが生きていく上で必要不可欠です。それでは、1つずつ見ていきましょう。

葉酸の吸収を助ける「亜鉛」

亜鉛は、タンパク質の合成や免疫機能、糖代謝に関与しているミネラルです。また、亜鉛は味覚を正常に保つ働きもしています。食品に含まれる葉酸を体内に吸収するために必要とされる酵素の働きを助けるので、積極的に摂るように心がけましょう。亜鉛の多い食品には牡蠣、パルメザンチーズ、ピュアココア、豚レバー、牛肉、抹茶、タラバガニ、いりごまなどがあります。

葉酸を維持する「ビタミンC」

ビタミンCは、体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというタンパク質を生成するのに必須の栄養素です。風邪などの病気やストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収を助ける働きをします。また、ビタミンCは体内で活性化された葉酸の維持にも欠かせません。

ビタミンCはかんきつ類の果物やいちご、キウイフルーツ、ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、じゃがいもなどに多く含まれています。オレンジジュースはビタミンCを手軽に摂ることができますが、ポリグルタミン酸型葉酸(天然葉酸)をモノグルタミン酸型に分解する酵素の働きを阻害する化合物が含まれています。そのため、オレンジジュースの飲み過ぎには注意が必要です。

葉酸の代謝に関わる「ビタミンB6」

ビタミンB6はタンパク質を合成し、筋肉や血液を生成する際に必要とされるビタミンです。タンパク質の代謝にも関わっており、不足すると皮膚炎や口内炎などが起こります。また、体内で活性化された葉酸の代謝にも関与しています。ビタミンB6はカツオやマグロなどの魚類、レバー、肉、バナナなどの食品に多く含まれています。

葉酸の代謝に不可欠な「ビタミンB2」

体内では糖質、脂質、タンパク質を代謝してエネルギーへと変換されています。このエネルギー代謝に深い関係があるのがビタミンB2です。体内での葉酸の代謝にも必須であり、成長促進にも欠かせません。ビタミンB2は魚介類、レバー、牛乳、卵、海藻類、きのこ類、豆類などの食品に多く含まれています。不足すると口内炎や口角炎、皮膚炎、貧血、だるさや疲れやすさなどを起こします。

葉酸とともにヘモグロビンを生成する「ビタミンB12」

ビタミンB12は、体内で葉酸とともに赤血球中のヘモグロビンの生産を助ける働きをします。そのため、不足すると赤血球が減少したり、異常に巨大な赤血球ができてしまう巨赤芽球性貧血と呼ばれる悪性の貧血を引き起こす可能性があります。また、葉酸の代謝サイクルの最終段階で、葉酸の再生性に関与する酵素の働きを促します。

ビタミンB12は動物性食品に多く含まれています。特に牡蠣やハマグリ、しじみ、ほっき貝といった貝類、それからレバー類に多いので、普段の食事にこれらの食べ物を取り入れると良いでしょう。