情操教育における4分類
情操教育は、「科学的情操」「道徳的情操」「美的情操」「宗教的情操」の4つに分類されます。そのそれぞれは、実は身近にあるものばかりなので、小さい頃の体験を思い出しながら、1つずつ見ていきましょう。
科学的情操教育
ものごとを観察し、変化が起きたとき、「なぜこうなるの?」と不思議に感じ、「なぜそうなるのかを知りたい」と自分で考える心を養う情操教育です。
科学的情操教育は子どもの知的好奇心を育てることにも似ています。子どもの知的好奇心についてはこちらの記事にまとめてあります。
道徳的情操教育
泣いている友達がいたら、「どうしたの?」と声をかけてあげたい、助けてあげたいと思う気持ちを育てる情操教育です。道義的に善とされていることを自らが感じて行動に移す力が育ちます。
道徳的情操教育をすると自分や他人の感情へ関心が向きやすくなるため、EQ(心の知能指数)が上がるとも言われています。現代社会では、IQだけでなくEQの重要性も高まっています。
美的情操教育
絵本を見て「きれいだな」と思う気持ち、また音楽を聞いて感じる思いなど、喜怒哀楽の豊かな感情を育む情操教育です。子どもの芸術分野への感性が育ちます。
芸術分野は一見すると将来の役に立たないように思うかもしれませんがそんなことはありません。受験や就活、仕事など、何かに向かっている頑張っているときの息抜きとして、芸術は最適です。
宗教的情操教育
虫や動物の世話を通して、命を大切にする心を育みます。神仏や民族文化など、スピリチュアルな感性が育ちます。
宗教と聞くと不安に思う方もいるかもしれませんが、宗教も芸術分野同様、人によってはここぞというときの心の支えになります。生物が持つ命の重さがわかる人は、言動にも重みが現れるでしょう。