紅葉狩りとは?由来や歴史、満喫方法について解説

秋に家族や友達とする「紅葉狩り」。そもそも、この「紅葉狩り」とは何でしょうか。紅葉狩りの由来や歴史、満喫できるスポットやそのポイントについて解説していきます。

紅葉狩りとは?「狩り」がつく理由

「紅葉狩り」という名前がついていますが、葉っぱを収穫することが目的ではありません。あくまで紅葉を鑑賞することが目的です。ではなぜ「狩り」という言葉が使われているのでしょうか。狩りは通常、動物を捕獲する意味で使われています。また「きのこ狩り」「ブドウ狩り」といった野菜や果物の収穫にも使われるようになってきました。

この理由には、3つの説があります。1つは、狩猟をしない貴族たちが紅葉を楽しむために山へと出かける行為、その自然を愛でる贅沢を「狩り」にたとえたという説。または、実際に落ち葉を手に乗せて鑑賞するさまがあたかも狩っているようだという説。最後は、戸隠山に住んでいた「紅葉姫」という鬼女を倒すことを「狩り」と表現したことからきた説。この中のいずれかが正解なのかもしれません。

ちなみに「狩って食べる」という意味では、大阪府の箕面市で実際に「食べるもみじ」を販売しています。本物のもみじを油で揚げた甘い味付けのお菓子です。

そもそも紅葉ってなに?

紅葉という植物はない

一般に、「紅葉(もみじ)」という言葉から連想するのは手のひらのような赤い葉っぱ。しかし、この葉っぱは「もみじ」ではありません。実は、もみじという樹木は存在しないのです。もみじを漢字で書くと「紅葉」。秋に葉っぱが暖色に変わるさまや変色する樹木全般を示しています。「もみじ」の語源は「もみいず」。葉っぱがもまれて変色していく様子を表した言葉とされています。

私たちが連想する手のひらの形をした葉っぱは、実はイロハモミジに該当します。一方、万葉集では、「もみじ」を「黄葉」「黄変」と表現していました。これは、都のあった奈良に黄色に変色する樹木が多く生息していたためと考えられます。

なぜ色が変わるのか

秋に葉っぱの色が変わるメカニズムは、どういうものなのでしょうか。そもそも、樹木には常葉樹と落葉樹の2種類があります。紅葉するのは落葉樹。秋冬になると日が短くなり、1日に浴びる日光量が少なくなると、光合成によって得られる栄養量を消費量が上回ってしまいます。その結果、落ち葉となってしまうのです。葉っぱが変色するのは、気温低下によって「葉緑素」が分解されるのと同時にカロチノイドの黄色素だけが残るためです。黄色から紅色への変化については、まず栄養素や水分の無駄を防ぐために歯の根元に「離層」ができ、葉に糖分を残します。それがアントシアニン系色素へと変化して葉っぱを赤く色づかせることによって起こります。葉が赤くなるのは赤外線や害虫から身を守るためという説もあり、どれが正しいのか現状では明らかになっていません。

紅葉が見ごろとなるタイミングは、葉っぱに「離層」ができて糖分がどんどん生み出されるころ。「離層」は気温が8度以下になるとできます。つまり、8度以下の気温でありながら糖分を作れるほど十分に光合成のできる時期。地形や気候にもよりますが、9月下旬~12月上旬ごろになるでしょう。紅葉を楽しむのであれば、自然の豊かな場所に行くことが一番のおすすめです。