道徳科の評価ってどうするの?成績の判断材料と通知表の書き方 ( 3 )

道徳科の評価で先生が気を付けること

道徳科の授業の進度や評価の仕方についての詳細は、各学校・自治体で大まかな指導の指針がまとめられています。以下に示す参考リンクでは、埼玉県の小学校で行われる道徳科の指導・評価についてまとめられているので、参考にしてください。お住まいの自治体や子供が通っている学校の指導方針などを調べておくと安心です。

参考
埼玉県小学校教育課程指導・評価資料(道徳)平成29年3月|埼玉県教育委員会

上記のような各学校・自治体の取り組みは、国が示した道徳科の指導や評価の大枠の範囲内で行われています。国が現場の教師に求める学習評価方法は大きく分けて以下の2つです。

具体的取組の一連をまとまりで評価

特定の側面に限定したり、細分化して評価してはいけません。さまざまな面から児童の人格をあらゆる角度で分析し、児童の特長的な変化を包括的・総合的に評価しなければなりません。

部分的な側面で児童の素養や成長を見るのではなく、児童が多面的に理解し考えを深めたかどうかで評価することを心がけます。

絶対評価

道徳とは、児童の内面の問題であるため、他人との比較や集団内での位置付けで評価すべきではありません。あくまでも児童個人が道徳教育を通じて変化したり成長する様子を読み取らなければなりません。

それぞれの児童の考え方を尊重して評価するように心がけていきます。

参考
小学校「道徳科」評価ブック|学研学校教育ネット

道徳科の成績の3つの判断材料

道徳の評価が記述によるものとされたことにより、その根拠となる記録を備えることが必須となりました。

1:道徳ノート

道徳用学習ノート(以下、道徳ノート)は活用度が高いものとされています。道徳ノートを作る際に留意するポイントをまとめました。

  • 年間を通じて利用できる。
  • 児童が1年間の自身の成長を振り返ることができる内容構成にする。
  • 授業により児童が心に受け止めた理解・関心・変容・発見を表現する。
  • 自己評価欄を設け、児童の学習への取り組み状況を記録として残す。
  • 授業時間内に書く。
  • 教師が児童に書く内容を誘導しないようにする。

2:ワークシート

道徳ノートとともに活用することが期待されているのが、教師が準備するワークシートです。利用目的からそれないようにするためのポイントをまとめました。

  • 教材の内容や登場人物に、児童が自分との関わりを考えて書けるように工夫する。
  • 授業の指導過程や教材の特徴に応じて構成を変える。
  • 一問一答の形式にならないように工夫する。
  • 記述以外の書き込み方法も取り入れる。
  • 児童の発達や既に学習した内容を配慮する。

3:アンケート

児童の意識や経験などを調査し、考え方の傾向を明らかにするために行うアンケートも有効です。アンケートには選択式回答と記述式解答があり、それぞれにデータ採集の有効性が異なります。

【選択式回答】

学級全体の統計を取ることに向いている。

【記述式回答】

学級全体の意識傾向だけではなく、児童一人一人の意識を読み取ることができる。

アンケートは、選択式と記述式を授業に応じて複合的に使うようにします。

参考
小学校「道徳科」評価ブック|学研学校教育ネット

道徳科の通知表の書き方

道徳科は、成績を数値で表示しません。通知表には、児童の様子を評価した所見を端的な文章で記述するように求められています。

児童と保護者に向け た励ましと努力目標の提示である通知表では,児童のよい点や著しい進歩が認められたことを,児童と保護 者ともに励ます温かい筆致で書きましょう。

(引用元:小学校「道徳科」評価ブック(P12 通知表と指導要録の記述の違いについて)|学研学校教育ネット

評価の仕方や通知表に記載する文章量は、各学校・自治体によって異なります。以下に教師の道徳科所見の書き方例文集がありますので、子供の通知表にどういった内容が書かれるかを確かめてみましょう。

参考
所見に役立つ文例集 特別の教科 道徳 3年生|小学校教員のためのページ