まとめ/道徳感を評価することへの疑問の声も
道徳科の通知表については、現場の教師は困惑しています。児童の道徳観を評価することを危惧する教師の声を見てみましょう。
「教科になった以上、『狙い』に従い子どもの変容を見て評価する、と考える先生が多いと思います。結局、子どもの心の評価につながるのでは」(30代教諭)
「いずれ、『取り組み』ではなく、管理職から『成果』を書くよう指導されるのでは。『数値化』の話が出ることもあるかもしれません」(50代教諭)
(引用元:道徳の「教科化」初の通知表に現場は困惑 「いずれ点数化」の危惧も(2018.7.30)|AERAdot.)
「他の教科のようにテスト結果で到達度が分かるものでもなく、難しい」
(引用元:道徳の通知表「どう書く?」 期末前に教員ら模索続く(2018.5.26)|日本経済新聞)
児童の内面の成長を評価をどのように書いたらいいのかイメージがわかないという教師の不安に対して、文例集を配布した教育委員会もありますが、文例集にのっとった評価は画一化してしまうのではないかという危惧もあります。一方で、文例集によって評価に対する教員全体の認識を共有できるため、評価の水準を一定に保つことができるという意見もあります。
特別教科化されたばかりの「道徳科」の授業の進度や成績の評価は、現場を任されている教師による試行錯誤が続きそうです。
参考
道徳の「教科化」初の通知表に現場は困惑 「いずれ点数化」の危惧も(2018.7.30)|AERAdot.
道徳の通知表「どう書く?」 期末前に教員ら模索続く(2018.5.26)|日本経済新聞