仏壇の飾り方
仏壇の飾り方は、配置方法や飾り方などが決められています。ただ、地域や宗派で飾り方を決められている可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
基本的な飾り方は、次のとおり。まず、仏壇の前に小机や軽机を置いて、真菰(まこも)を敷きます。次に、位牌を取り出すのなら、机の中央に安置しましょう。位牌を出した後、仏壇の扉の開け閉めはどちらでもかまいません。
次に、手前に香炉やろうそく立て、「おりん」を置きましょう。そして、位牌の前には精進料理を置きます。空いているスペースに、ナスの牛、きゅうりの馬、花や果物、水の子、素麺などを置きます。また、精霊棚の両脇に盆提灯を設置します。こういった飾り方は数え切れないほどのパターンがあります。
ちなみに、部屋の都合上、飾るスペースを確保できなければ、仏壇本体へ飾りつけたり、簡易化して飾ったりと対応方法を変えているようです。基本的には、13日の朝に用意しますが、「新盆」や多くの方がお参りに来る際には、余裕を持って早めに用意しておきましょう。
お供え物を下げた後の対応
お盆期間中にお供えした後、お供え物をそのまま放置するわけではありません。お供え物から下げた物を家族やお客さんと一緒に頂くことまで風習として考えられています。ご先祖様に供えた物を食べるのに抵抗感のある方もいるかもしれません。
しかし、お供え物を傷まないうちに下げて食べきることが作法です。たとえば、朝方にお供えすれば、午前中には下げて食べてしまいます。これも食べ物を粗末にしないための礼儀作法。もし、お供え物が多すぎて、食べきれないという場合には、白い紙に包んでお清めしてから処分するのも一つです。ただし、お供え物やご先祖様への感謝の気持ちを忘れないことが大切です。