お盆の飾り物とは?用意する物や飾り方、お盆の由来について ( 2 )

水の子

ナスときゅうりをさいの目に切って、閼伽(あか)水と洗い終わった米をすべて混ぜ合わせます。皿底に水を張り、蓮の葉を敷いて、その上に混ぜ合わせた具材を持ったものを「水の子」と言います。水の子は、「ご先祖様の喉をいつも潤わせるように」という意味が込められています。加えて、「あらゆる霊に食べ物が届くように」という意味も持っています。お盆の期間中、毎日新しく作ってお供えします。

閼伽水

閼伽(あか)水は、水の子に使うお水です。ただの水ではなく、底のある器や蓮(はす)の葉にきれいな水を入れ、ミソハギの花を5~6本重ねます。浄土から連れて来てしまった悪霊を追い払う効果を持っていると考えられています。

蓮の葉

仏教において、蓮の花は、極楽浄土の象徴として考えられています。格式高い花です。7~8月が蓮の花の開花時期にあたるため、蓮の葉を使っているという説もあります。

精霊棚

お盆で使うさまざまな飾り物やお供え物を置くための棚です。仏壇飾りでは、位牌などの仏具、食べ物、植物などをお供え置いています。「盆棚」とも呼ばれ、仏壇の前に置かれています。棚には真菰(まこも)を敷きます。もし、部屋のスペースを確保できずに、精霊棚を飾れなければ、仏壇の引き出しを代用することもあります。

鬼灯(ほおづき)

仏花として有名です。鬼灯は、ご先祖様が浄土から地上に戻り、家を見つける際の目印として飾られます。花の形や色から「自然界の提灯」と考えられてきました。以前ではお盆の飾りや準備物の色合いが貧相だったため、鬼灯は彩りを加えるものとして、使われてきました。

また、鬼灯の中で空洞になっている部分にご先祖様の霊が入って、過ごすとも言われています。他の仏花と組み合わせたり、蓮の葉の上、お皿の上にお供え物と一緒に飾ったり、精霊棚や仏壇に吊したりといった方法があります。精霊棚の4つ角に柱を立て、その柱の上側を縄で囲んで結びます。鬼灯がいくつかあれば、重なるように吊り下げましょう。ちなみに、精霊棚につけた縄には「精霊棚の周りに結界をはる」という意味が込められています。

素麺(そうめん)

実は素麺も準備した方がいい仏壇飾りの一つです。素麺に込められた意味はさまざまで、「素麺のように細く長く幸せが続くという思いから」「ご先祖様の荷物をしばる紐」「あの世への帰路で乗る精霊馬の手綱」「素麺には熱病予防の効果があると信じられていた」など、諸説あります。

そのほかに、お盆に豊作祈願といった意味合いもあるため、小麦を原料とする素麺をお供えしていたこと、年中行事の七夕で素麺をお供えしていたこと、なども由来にあると考えられています。