お盆の飾り物とは?用意する物や飾り方、お盆の由来について

お盆は、ご先祖様を浄土から地上に迎え入れ、供養、感謝して、また浄土へと見送る行事です。13日の夕方にご先祖様を迎え入れるために、「迎え火」をたき、16日の夜に「送り火」を再びたきます。つまり、13日の夕方から16日の夜までご先祖様が浄土から地上に訪れる期間をお盆と呼んでいます。ちなみに、故人が亡くなって四十九日を過ぎてから、初めて迎えるお盆を「新盆」と呼びます。

お盆を迎えるための準備として、仏壇やお墓を掃除します。仏壇を掃除した際には、先祖の霊を迎え、おもてなすために仏壇の前に祭壇を加え、供物を並べます。これを「仏壇飾り」と呼びます。仏壇飾りは、地域や宗派によってやり方は異なっているようです。

今回は、お盆を迎える際に用意する飾り物について、そもそもなぜ物を飾るのか、どういった物を飾ればいいのか、どのように飾れば良いのかなど、お盆の飾り物のルールについてご紹介します。

仏壇飾りで何を用意するか

お供え物

お供え物には、代表例がいくつかあります。

果物

まず、果物。夏に旬を迎える果物は、手に入れやすく、味そのものもおいしいでしょう。供え終えた後にも、お下がりとして家族や見舞客へ提供することもできます。

また、丸い形は「円」や「縁」を連想させる縁起物として考えられています。そこで、果物を選ぶのであれば、丸い形をしたスイカや桃、ぶどうなどがおすすめです。ただし、あまり日持ちのしないものは避けましょう。

ちなみに、フルーツバスケットを選んだ時の注意点は「偶数」です。割り切れる数字は、故人との縁を切れることを連想させるということで避けるべきです。奇数にしておくといいでしょう。

乾き物

定番の2つ目は、おせんべいやクッキーなどの乾き物。日持ちしやすく、持ち運びもしやすいので、定番として有名です。注意点は、色鮮やかなデザインの包装は避けた方がいいということ。なるべく白や緑、青などの落ち着いた色合いを選びましょう。小分けに包装されていると、お菓子として扱いやすいでしょう。

次に挙げられるのが、花です。お盆の花の定番として挙げられるのは菊でしょう。他にもリンドウ、キンセンカ、アイリスなどの花もお供え物として適しています。しかし、トゲのあるバラ、香の強い花、毒性のある花は避けましょう。

買う本数としては、奇数の3、5、7あたりでまとめると、縁起もいいですし、ボリュームとしても適切です。例外として、故人の四十九日の法要が終わり、初めてのお盆である「初盆」の際には、白で統一します。それ以降であれば、紫や黄色などで派手すぎない花を選びましょう。ちなみに、左右の花筒に供えるため、左右対称になるようペアで購入してください。

こも・まこもの敷物

真菰(まこも)は、仏壇の前に置く棚に敷くゴザのこと。真菰は、稲の一種で薬用成分を含んでいます。お釈迦様は、古来、真菰の敷物を使って、人々を治療していたと考えられていたことに由来して使われるようになりました。

精霊馬

ご先祖様や亡くなった方が、浄土と地上の行き帰りに使う乗り物。きゅうりを馬、ナスを牛として見立てて作ります。馬であれば足が速く、地上まで降りることができ、牛であればゆっくりと浄土まで帰るという意味を込めています。つまり、先祖には早く地上まで来てもらい、なるべく遅くまで地上にいてほしいという思いで、馬と牛を選んでいるようです。

きゅうりとナスを選んでいる理由では、夏野菜でちょうど収穫の時期にお盆が被っているから、という理由が有力のよう。飾りの作り方は簡単で、麻幹(おがら)を馬と牛の足に見立て、4本ずつきゅうりとナスに刺します。飾る際には、ご先祖様を迎え入れる13日は内側、送る日には外側に向けて置きます。

盆提灯

盆提灯は、先祖がどこに自宅があるのか、迷わないように目印として飾るものです。門口や仏壇の前に提灯を飾ります。昔は、迎え火に使った火を、提灯にうつして使っていました。家の目印として、絵柄や家紋を入れた提灯を基本的に使います。ちなみに、新盆では、白い提灯を基本的に飾るようです。

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