「平成」の次の元号は?元号一覧と元号の意味や決め方をご紹介! - cocoiro(ココイロ) - Page 5

「平成」はどうやって決まった?

政府が主導で元号を決めたのは、平成が初めてです。それまでは、天皇と元号の関係の深さから、あくまで最終決定者は天皇でした。

平成を決めるための元号選定には、当時の内閣内政審議室長である的場順三氏が当たっています。元号選定の手順は、内閣総理大臣が見識者を数名選び、各見識者に2〜5の候補とその意味・典拠を説明することになります。それらの候補名を受けた総理府総務長官が検討、整理し、内閣総理大臣にその結果を報告する流れになっています。

「平成」以外に、「修文」「正化」が候補として竹下登首相、小渕恵三官房長官、石原信雄官房副長官に示されました。それが、昭和天皇が崩御する翌年の9月のことでした。

「昭和」「大正」「明治」とイニシャルが重ならないのは3つの案の中では「平成」だけだったこともあり、有識者8人全員の意見が「平成」で固まり、当時の官房長官だった小渕氏が記者会見で「平成」の2文字を発表し、世間に一気に知れ渡ることになりました。

多く使われている漢字

元号はこれまでに247個あり、使われている漢字の数は504個です。奈良時代に5回だけ漢字4文字の元号があったため、504個となります。その中で使わている漢字の数は、72文字のみです。その理由として、元号の典拠は「書経」「易経」や「史記」など中国の書物(漢籍)に限定されていることが考えられます。

これまで使われた72文字の中で一番多く使われている文字は、「永」で29回です。それに続いて「元」「天」が27回、「治」が21回、「応」が20回、「正」「長」「文」「和」が19回、「安」が17回、「延」「暦」が16回、「寛」「徳」「保」が15回と続いていきます。1度しか使われていない漢字も30文字あり、頻出の漢字が偏っていると言えるでしょう。

可能性が低いイニシャル

役所での手続きからちょっとしたアンケートなどの生年月日を書くときに使うのが、「平成」「昭和」「大正」「明治」の頭文字をとって「H」「S」「T」「M」と表記する方法です。

そのため、H(は行)、S(さ行)、T(た行)、M(ま行)が頭文字になる元号は可能性として低いです。平成の時に候補になった「修文(さ行)」と「正化(さ行)」が新しい元号になる可能性は低いでしょう。

まとめ

元号を振り返ることで、天皇と元号のつながりや時代に込められた願いなど、日本の歴史を少し違った角度から学ぶことができます。

国民的な関心事を、子供との話題に取り上げて、歴史を振り返り考える機会にしてみてはいかがでしょうか。

参考
基礎からわかる元号|読売新聞オンライン
法律第四十三号|衆議院
元号選定手続きについて|国立公文書館
安倍総理はもう知ってる…?「新しい元号の決め方」の意外な話|週刊現代
日本の元号[年号]・年代順早見表和暦・西暦一覧|ちょっと便利帳
近代元号の由来は?|株式会社和泉屋
元号の由来は?初代天皇は誰?|日本の行事・習慣ガイド
元号の決め方のルールや由来は?新元号の発表時期は2019年4月1日!|ドリンク片手にちょっとひといき

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