「平成」の次の元号は?元号一覧と元号の意味や決め方をご紹介! - cocoiro(ココイロ) - Page 4

元号とは?

そもそも「元号」とは何なのでしょうか? 世界中が西暦で動いているにもかかわらず元号を使うのはどうなのかという議論もあります。そこで、元号の由来や歴史を探っていきます。

元号の意味・由来

元号は、君主が特定の時代につける称号で、前漢の時代に中国から始まったものです。その後、朝鮮半島やベトナムにも広がっていきますが、現在でも元号を使っている国家は日本だけとなりました。

中国で初めに元号を制定したのは武帝で、これには皇帝の支配力を象徴する意図があり、時間をも支配しているという考え方に基づいているされています。

直近の「平成」と「昭和」の意味を確認してみると、「平成」は、内外、天地ともに平和が達成されるという意味で、中国の「史記」と「書経」から引用されています。

また、「昭和」は、国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う意味で、中国の「書経」から引用されたものです。さらに、「大正」はこれまでにも4回候補に挙がっており、5回目で初めて採用されています。「明治」は11回目で採用されるなど、これまでの候補の中から選ばれることもあるようです。

元号の歴史

日本での元号の歴史は、645年の「大化」から始まりますが、当時は元号は普及していなかったようです。そのため、その後しばらくは元号がない時代も存在していました。

しかし、701年に文武天皇の時代に大宝律令が発布されるタイミングで元号が「大宝」に改められます。このときから、現在の元号である「平成」までは、一度も途切れることなく元号が使われてきました。

飛鳥時代や奈良時代には、亀など、天皇への珍しい献上物があったり、美しい雲が出たことがきっかけで改元していました。その後は、地震や飢饉などの災害で改元することが主流になりました。明治時代以降は、一世一元が定着しています。また、天皇の生前退位は明治以前の時代は頻繁でした。

気になる!元号の決め方

2019年5月1日の改元1ヶ月前に新しい元号が発表される予定です。元号がマスコミやネットなどさまざまなメディアで予想されています。これまでの247個の元号や「平成」がどうやって決まったのかを参考にしながら元号の決め方をご紹介します。

元号のルール

日本では元号を決めるための、元号法という法律が存在しています。

元号法
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があった場合に限り改める。
附則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。

(引用元:法律第四十三号|衆議院

成立したのは、1979年と意外と最近のことです。第二次世界大戦後、皇室典範が改められ元号に関する法令は一度廃止されています。そのため、「昭和」を最後に元号は終わる可能性がありました。

ただ、当時の世論調査で、西暦でなく元号を使用していると答えた割合が大多数であったため、元号法を成立するにまで至りました。

また、元号選定の手続きには、いくつかの留意事項があります。

ア 国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
イ 漢字2文字であること。
ウ 書きやすいこと。
エ 読みやすいこと。
オ これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。
カ 俗用されているものでないこと。

(引用元:元号選定手続きについて|国立公文書館

現代の元号改定は、政府が主導でいくつかの留意点を加味した上で決めるのがルールになっているのです。