小学校受験とは?メリットやデメリット、国立・私立の違いなどを解説 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

国立小学校と私立小学校の違い

小学校受験の選択肢には国立小学校と私立小学校があります。両者の違いの1つに受験の時期があります。国立は11月下旬から12月中旬にかけて受験を行い、私立は11月1日のところが多いようです。ほかにも国立と私立で異なる点があります。まずは、国立小学校から紹介します。

国立小学校のメリット

通学区域の限定

国立小学校は、通学の所要時間や住んでいる地区で制限を設けています。そのため、通学区域外に居住している場合は受験資格を得ることができません。国立小学校の受験を希望する場合は、通学区域内に引っ越す必要があります。学校によっては引っ越しが可能であるという誓約書の提出を求めるところもあるようです。

受験に抽選がある

国立小学校は学費が安くて自宅から通いやすいことから人気が高く、倍率が高いのが特徴です。また、教育実験校・教育研究校と位置づけられているため、学力の高い子供、親の収入が高い子供だけでは研究対象に偏りが出てしまうため、ある程度幅広い層から児童を集める必要があります。そこで、抽選によって入学者の決定をします。

人気が高い学校では入試前に抽選を行い、入試後にもう1度抽選を行って最終合格者を決定することがあります。このように、子供の入試結果や保護者の努力だけではなく、運に左右されるところがあるのが国立小学校の受験です。

学費が安い

国立小学校は公立小学校と同じくらい学費が安く済み、そこが国立の魅力の1つでもあります。教材費や制服代といった諸費用を含めると公立小学校の学費よりも高くなりますが、私立小学校にかかる学費と比較すると安価なので、一般家庭でも通わせやすいでしょう。

私立小学校のメリット

教師の異動が少ない

私立小学校の教師には数年ごとの転勤がありません。そのため教師のレベルが変わらず、一定の環境下で教育を受けることができます。教育方針が定まりやすく、校風が色濃く表れやすいので、子供に合った学校を選ぶ際の参考にできます。

学校の特色が明確

私立小学校は、各学校の校風が明確なのが特徴です。カトリック系、慶應、早稲田など、代々受け継がれてきた伝統を守り、それぞれが建学の理念を掲げています。独自のカリキュラムが組まれているので質が高く、充実した内容の授業となっています。また、授業内容だけではなく、行事やイベントも学校の教育方針に沿って行われています。

学校によって力を入れている分野が異なり、実験や体験を重視する学校や、英語学習が充実している学校、中学受験に向けて手厚いサポートを行っている学校など、さまざまな学校があるのも私立小学校の特徴の1つです。

マナーの良い子が多い

私立小学校は、学校の校風や方針に合った子供を入学者として選びます。「挨拶ができる」「返事ができる」「子供らしい」といった要素を大切にしている学校が多く、親も子も知性やマナーが身についた人たちが多いとされています。

また、私立小学校は自由な校風の中でもしつけやマナーが行き届いている学校が多く、善悪の判断をしっかりと教えてくれるようです。しつけやマナーを身につけるのは基本的に家庭とされていますが、日中の大半を学校で過ごす小学生にとっては、学校でのしつけやマナーの教育も重要と言えるでしょう。