2・内容を理解して
授業では読解も!
中学生・高校生になると学校で始まるのが古典の授業です。現代文とはまったく異なる仮名遣いや読み方、単語の意味など、なじみがなければ非常に難しく感じてしまうものです。『いとをかし』が『趣がある』という意味だという勉強をしたことがあるのを覚えていないでしょうか? さらに百人一首の場合は、5・7・5・7・7の句から作者の意を読み取る読解も入ってきます。
- 古典の音読がうまくなる。
- 古語の言い回しに慣れて文脈が理解できる。
といった効果もあると言われているため、ただ百人一首を覚えるだけではなく、理解をした上で親しむことができるようになるのです。「学校の宿題だから」「テストに出るから」といった理由では、子供の記憶力は長続きしません。読解を通して、百人一首そのものに親しむような取り組みが行われているのです。
漫画「ちはやふる」
「ちはやふる」は競技かるたを題材とした少女漫画で、主人公の綾瀬千早が名人・クイーンを目指していく姿を描いたものです。2018年2月には発行部数2,100万部を超え、映画化やテレビアニメなどにも取り上げられたことから、小学生などに絶大な人気を誇っています。
題名の由来は百人一首にある在原業平の句、『千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは) からくれなゐに 水くくるとは』からとったもので、競技かるたを世に広めることになった大きなきっかけになったと言われています。
3・アプリを使って
スマートフォンやタブレットが普及している現在では、アプリを使うことで百人一首に親しむ方法もあります。ここでは2つのソフトをご紹介します。
「百人一首初めてかるた」(iPhone/Android)
百人一首 初めてかるた 無料版
polygondrill co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
「百人一首初めてかるた」は、子供が百人一首を覚えるために開発されたアプリです。3歳からが対象年齢となっていて、暗記サポート、かるた取り、読み上げ、札流しなどを楽しむことができます。可愛らしい猫のキャラクターと、優しい女性の声で、親しみやすい内容になっています。PDFでどこまで覚えたかなどをチェックできるシートなどもあり、価格は400円と大変リーズナブルです。
「わかなつむ」(iPhone)
百人一首の暗記、対戦ゲーム、読み上げアプリ。わかなつむ
Yosuke Oki¥240posted withアプリーチ
「わかなつむ」はiPhoneユーザーが240円で使える、百人一首の暗記・対戦・読み上げなどができるアプリです。子供向けに開発されたもののため、文字も大きく、全体的に分かりやすい内容になっています。2人まで対戦もできるので、慣れてきたら友達や家族と実戦を行うこともできます。中学生くらいからスマートフォンを持つ子供も増えてくるので、ゲームばかりではなく、学習用のアプリをダウンロードしてみるのもいいかもしれません。