「認定こども園」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。認定こども園は未就学児が通う園ですが、保育園や幼稚園と比べると、いったいどのような違いがあるのでしょうか。近年では、保育園や幼稚園とは別の選択肢の1つとして、認定こども園を選ぶ家庭もあります。当記事では、認定こども園の概要や園に通うメリットとデメリット、費用相場などについて紹介します。
もくじ
認定こども園とは
認定こども園とは、内閣府によると、以下のような園のことを指しています。
教育・保育を一体的に行う施設で、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です。以下の機能を備え、認定基準を満たす施設は、都道府県等から認定を受けることが出来ます。
(引用元:認定こども園概要 – 子ども・子育て支援新制度|内閣府)
幼稚園では3歳以上の未就学児に幼児教育を行い、一方で保育所では0歳児から未就学児を対象に保育を行っています。認定こども園は、幼稚園と保育所の両方を兼ね合わせた施設で、親が共働きでなくても、子供を入学させることができるという特徴があります。
認定こども園の概要
認定こども園では、子供の教育と保育が一体的に行われるため、就学前の子供に必要な幼児教育と保育を提供することで、地域の子育て支援としても機能するという特徴があります。また、認定こども園は、保護者のニーズに応じて子供が園に通う時間などを選択することができるなど、さまざまなタイプがあります。
認定こども園の種類
認定こども園には、主に4つの種類があります。「幼保連携型」「幼稚園型」「保育園型」「保育所型」です。それぞれ特徴があるので、認定こども園を選ぶ際は園の内容についても事前に確認するようにしましょう。
保育所は厚生労働省の管轄であり、幼稚園は文部科学省の管轄となっています。一方で、認定こども園は内閣府が管轄となっているため、厚生労働省と文部科学省の両方の機能があり、家庭の事情や地域の問題などに応じて親が選択できるように4つの種類に分けられています。次に、それぞれの特徴についても紹介します。
幼保連携型
まず1つ目が幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能を持った施設として、認定こども園の機能を果たす「幼保連携型」タイプです。幼稚園教育要領に基づいた幼稚園的機能と、保育所保育指針に基づいた保育所的機能の両方の機能を併せ持ち、小学生との交流の機会を設けたりするなど、小学校へ円滑に進むための教育を受けることができます。
幼稚園型
2つ目が「幼稚園型」タイプの認定こども園です。公立や私立などの認可幼稚園が、保育が必要な子供のために保育時間を確保し、長時間子供を預かったり、必要な場合は0歳の子供を預かるなど、保育所的な機能を備えながら幼児教育と保育の機能を果たしています。
保育所型
3つ目が公立や私立の認可保育所が基になっている「保育所型」タイプの認定こども園で、必要な場合は保育が必要な子供以外の子供も受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えています。保護者が就労していない場合でも利用でき、さまざまな家庭の子供が一緒に幼児教育を受けることができます。
地方裁量型
そして4つ目が、幼稚園や保育所のいずれについても認可のない、地域の教育・保育施設が基となっている認定こども園です。近年問題となっている待機児童解消のために、新たに認定こども園として設立し、機能することで、子供の幼児教育や保育を果たす役割を担っています。