高校生のお小遣い・親として教えたいこと
親として高校生にお小遣いをあげるときに、教えておきたいことが3つあります。
高校生のお小遣いは、それなりにまとまった金額になり、使い方も多様化してきます。ある程度のルールを決めたり、親子で話し合いをしながら対応する必要があると言えるでしょう。漠然とお小遣いをあげるのではなく、いろいろな側面から教えるべきことを子供に伝えていく必要があります。
金銭感覚を身につけさせる
金銭感覚は生まれつき持っているものではありません。日々の生活や親の感覚などを目の当たりにしながら学んでいくものです。
定額制の場合、月々もらえるお小遣いの金額は決まっています。自分のほしいものを次々と買っていくようなことがあれば、必然的にお小遣いが足りないという状況に陥ります。ほしいものを吟味したり、ときには我慢をしたりする計画性が養われなければ、将来的にお金のトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるのです。
- 必要なものかどうかを見極める力
- 決まった金額でやりくりをする力
- 物の相場に関する情報収集をする力
親としては、以上のことを教えていくべきです。
そのためには、収支が分かるお小遣い帳をつける習慣を持たせましょう。現在はスマートフォンのアプリなどで簡単に収支が管理できるものがあります。ざっくりで構わないので、自分が何にいくらお金を使ったのかを見える化することが大切です。
お金の大切さを教える
お金は無尽蔵にあるものではありません。働いたことに対する対価として支払われるものです。
親の経済状況は各家庭にによって異なりますが、親が一生懸命働いて得たお金で、自分達が生活できているという感覚を持たせなければいけません。この感覚がないとお小遣いが足りないという文句が出たり、周囲と比べてお小遣いが少ないと卑屈になったりします。
どうしてもお小遣いが必要であれば、アルバイトをして働くことでお金を得る機会を与えるのも1つの方法です。また貯金をして万一の出費に備えるということや、無駄な出費を控えるということなども教えたいところです。
家庭内のルールをきちんと話し合う
高校生にお小遣いをあげるときは、家庭内のルールをきちんと話し合って決めましょう。
- 携帯代は親と子供どちらが負担するのか
- 急な出費があり足りない場合はどうするのか
- 昼食代や夕食代はお小遣いに含めるのか
など、細かい点について親と子供双方の意見を出し合い、あいまいにならないようにすることが大切です。ルールを決めないことには、お小遣いの金額やあげる方法なども決まりません。
親として守ってもらいたいこと、貸し借りなどは絶対にしないなどのルールも伝えるべきです。
【まとめ】高校生のお小遣いは目的を明確に
高校生のお小遣いには相場はあるものの、子供の状況によって親が与える金額はさまざまです。まずはお小遣いのあげ方や金額を決め、何に使えるお金なのかという目的を明確に持たせましょう。
そのためには家庭での話し合いは必須。状況によってはアルバイトを検討することもありますが、どんな目的でアルバイトをするのかという点についても明確にする必要があります。
またスマートフォン世代である現代の高校生には、以前にはなかった使い道も増えています。親と子供がきちんと守れるルールを決めて、目的を明確にしたお小遣いの運用を一緒に決めることがとても重要なポイントになるのです。
cocoiroでは小学生、中学生のお小遣い事情についても解説しています。よろしければあわせて参考にしてください。
参考
「高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査(第2回)」|公益財団法人生命保険文化センター
高校生ライフスタイルランキング|JS日本の学校
高校生のお小遣いの金額相場|ママリナ
気になる子どもたちのお小遣い事情|Benesse
中学生、高校生のお小遣いは月いくら?若年層のお小遣い事情調査!|TesTee Lab.
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]