子供へのその接し方、実は過干渉かも?過干渉の内容と子供への影響

子供へのその接し方、実は過干渉かも?過干渉の内容と子供への影響

過干渉という言葉をご存知でしょうか。過保護という言葉は知っていても、過干渉についてはよく知らないという人もいるでしょう。実は、子供への何気ない接し方も過干渉である可能性があるのです。それでは過干渉とはどのような行為のことを指すのでしょうか? 当記事では過干渉の内容や子供へ与える影響、過干渉になりやすい親の特徴などについてご紹介します。

過干渉とはどんな状態のこと?

過干渉とはどのような行動や状態を指すのでしょうか。まずは過干渉の内容についてご紹介します。

過干渉と過保護はどう違う?

過干渉と似た意味の言葉として、過保護という言葉があります。過保護の内容はなんとなく想像がつくけれど、過干渉との違いは分からない、という人も多いでしょう。過干渉と過保護はどのように異なるのでしょうか。

過保護と過干渉の違いについて、精神科医として活躍していた佐々木正美先生は、以下のように回答しています。

「過保護というのは、本来ないと思いますが、仮にあるとしたら子どもが望んでいることをやってあげすぎることです。反対に過干渉は、子どもが望んでもいないことをやりすぎることです。どちらも、やリすぎることですが、望んでいることをやりすぎることと、むしろいやがっていることや望んでもいないことをやりすぎることでは、大きな違いがあるように思えます」

(引用元:過保護と過干渉|Mind

過保護とはある程度子供の意思を尊重してはいるものの、そこへ親が介入しすぎてしまう状態のことを指します。一方で過干渉とは、子供の意思には関係なく親が介入しすぎてしまう状態を指すと言えます。

そもそも、「干渉」という言葉は、自分以外の誰かの問題に入り込んで、自分の思うとおりにさせようとすることを指しています。親の思うように子供を動かそうと介入してしまうことを、過干渉と呼ぶと言えるでしょう。

具体的にどんな行動が過干渉になる?

過干渉は具体的にどのような行動が含まれるのでしょうか。実は普段の何気ない子供への接し方も、過干渉の範囲に含まれているかもしれません。今回は具体例を3つご紹介します。

着替えや持ち物の準備なども親がやってしまう

子供の中には時間の管理がまだ上手ではなく、何かを準備する際の要領がつかみきれていない子供もいるでしょう。そんな子供の姿を見て、「準備はできたの?」、「早く準備しなさい」など、急かすような声がけをする親は多いのも事実です。

しかしその準備する行為そのものに親が介入してしまった場合、過干渉の範囲に含まれる可能性があります。子供は親に準備をしてほしいと思っているとは限らないからです。

また、「早く準備をした方が子供のためにいい」、または「早く出かける準備をしてくれないと家族みんなが遅刻してしまう」など、親の考え方を軸として介入している可能性があります。子供の意思に関係なく親の事情で介入している場合、準備の手伝いも過干渉の一種となることがあるでしょう。

自分の価値観を子供に押し付けてしまう

過干渉は、子供の気持ちに関係なく親が子を思うようにさせることを指します。そのため親が子供に価値観を押し付けることで、子供の行動を親の思うままに誘導させることも過干渉に含まれる可能性があるでしょう。

たとえば子供の洋服を購入するとして、子供は自分で購入する服を選びたいと思っているとします。しかしそこへ親が「こちらの方が似合う」などと価値観を強く押し付けてしまったとします。多くの場合、洋服代を支払うのは親でしょう。親の意見に勝てず、自分の好みの洋服をあきらめて親の言いなりになる子供もいるかもしれません。

この場合、子供は少なくても自分が好んだ服を着たいと思っているでしょう。親が選んだ洋服に対して「着たい」という意思は持っていない可能性があります。そこに親の考えを押し付けてしまっては、子供の意思は尊重されないままになってしまうでしょう。

塾や習い事、進路などを親の判断で決めてしまう

洋服以外にも、学外の活動や進路などを親が勝手に決めてしまうことも、過干渉の1つであると言えるでしょう。塾を選ぶと言ってもどこの塾にするか、集団か個別か、どの科目を教わるか、何曜日に通うか……など、決めなければいけない項目はたくさんあります。

その内容を親が勝手に決めてしまってはどうでしょうか。子供にとっては、自分のスケジュールに勝手に踏み込まれた、と感じてしまうかもしれません。

また子供に志望校があっても、親が「○○高校へ行きなさい」と進路を決めてしまう場合もあるでしょう。これらの場合は子供には「行きたい」という気持ちがない可能性もあり、過干渉であると言えるでしょう。

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