【3つの原因】子供はどうして暴力をふるう?
子供はどうして暴力をふるってしまうのでしょうか。今回はその原因を3つに分けてご紹介します。
もっと気持ちを分かってほしいから
暴力をふるってしまう原因の1つに、自分の気持ちを相手に分かってほしいから、という気持ちが働いていることがあります。特に未就学の幼児であれば、自分の気持ちを表すための言葉を知りません。どうしていいか分からずにもがいた結果、体を使って気持ちを表現している可能性があるでしょう。
また幼い子供は日に日に体が発達していきます。ありあまる力のコントロールが上手にできず、力をどの程度入れていいか分からない可能性もあります。その結果、相手としては痛みや不快感を感じるくらいの強さになってしまい、暴力行為として受け取られてしまう可能性があるでしょう。
子供は自分のストレスを発散したり、うまく伝えることができません。
親が適度に環境を変えてあげたりなどとフォローすることが大切です。
実際にどのようなことをすれば良いか、迷っている方は下記記事をご参考にしてください。
相手の気持ちを理解することが苦手だから
子供の暴力の原因の1つに、相手の気持ちが理解できないから、という点が挙げられます。
白梅学園大学子ども学部子ども学科の増田修治教授は子供の暴力についてのインタビューの中で、子供の暴力は親のせいか? と問われ以下のように回答しています。
「ムカつく」「ウザい」を連発する子どもたちには、親から「○○しなさい」と命令されて育った傾向があります。価値観を受け入れてもらった経験がないから、自分も誰かの価値観を受け入れることができないのです。
(引用元:感情をコントロールできない 暴力幼児が増えている!?|あんふぁんweb)
「ムカつく」や「ウザい」などの言葉は、言われた方はいい気持ちはしません。時にはこれらの言葉を言われることで、心が傷ついてしまう子供もいるでしょう。つまり、言葉の暴力となってしまう可能性があります。
そして人を傷つける言葉を使ってしまう子供の原因の1つには、価値観を受け入れてもらった経験がないからという点が挙げられるのです。自分の気持ちに関係なく、親の言うことに従わざるを得ないような状況で育っていたとします。すると、「気持ちとは受け入れてもらえるものではない」と感じてしまっているかもしれません。
親の行動1つ1つが子供の行動に大きく影響を与えます。
実際に子供が相手の気持ちを理解できるように一緒にトレーニングをしていくことが大切かもしれません。
具体的な方法は下記記事でご紹介しています。
自分が暴力をふるわれてきたから
子供の暴力原因の1つに、自分が普段暴力をふるわれているから、という可能性があります。家庭内で幼いころから叩かれたり、ひどい言葉ばかりをかけられて育った場合は、「気に入らないことには暴力で対応するもの」と考えてしまうかもしれません。何か言いたいことがあると、暴力的な行為で気持ちを表現してしまう可能性があるでしょう。
また家庭の中だけでなく、保育園や幼稚園、小学校などで友達から暴力を受けてしまっているのかもしれません。日常的に起こっていることであるから、自分もやって良いのだと考えてしまっている可能性があります。
もし親が暴力を振るってしまっている場合には、一旦落ち着いて自分や状況を客観視することも良いかもしれません。
感情的ではなく、冷静になって衝動を抑えて子供に接してあげることが大切です。