共感力が高い人の特徴とは?共感力を高める方法についても解説

近頃、「共感力」という言葉をよく耳にするという方は多いのではないのでしょうか。実は「共感」の持つ意味は一つではありません。

当記事では、そもそも「共感」とはどういう意味なのか、また共感力の高め方や子育てにどう応用できるかについて解説しています。

共感力は3つの共感で構成される

共感力は、他人の心に寄り添い、他人を理解する能力のことです。「共感力」を理解するために、『ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ]共感力』から、リーダーシップに必要とされる3つの共感力を紹介していきます。

認知的共感

認知的共感力のある人には、「自分の言いたいことをはっきりと説明できる能力」があります。リーダーシップを取るためには、下にいる人の立場になって、相手がどう考えて、どう行動するのかを理解する能力が必要です。

認知的共感:他者の視点を理解する力

認知的共感を抱くには、相手の胸の内をそのまま受け止めるのではなく、相手がどんな感情をもっているかを考える必要がある。認知的共感は探究心によって培われる。人間は、推理機能を持つ、神経回路の働きにより自分の思考について考え、そこから生じる感情を感知できる。

(引用元:ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 共感力)

相手の心を知ろうとする能力は、共感力のうちの一つの要素。相手の考えを認めて、相手のスキルを最大限に引き出すことができるのが、認知的共感力です。

認知的共感力を育てるためには、「相手の考えを知りたい」という探究心が必要です。相手の考えを推理する力があるからこそ、指示を的確にして相手を思い通りに動かすことができるのです。

情動的共感

情動的共感とは、相手の感情を読み取って同調することです。

情動的共感力:他者の感情を汲み取る力

文字通り相手の痛みを感じとるなど、自分の体内に他者と同じ情動が湧き起こるのだ。情動的共感を呼び起こすには2種類の注意を働かせることになる。一方では、相手の感情に対する自分の反応に意識的に注意を向け、他方では、表情や声の調子などから相手の感情を幅広く読み取るのである。

(引用元:ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 共感力)

「口角が上がっている」「下を向いている」「眉毛が下がっている」「眉間にしわを寄せている」「声が低い」「声が高い」「声が大きい」など、相手の動きや声の様子から、相手が悲しんでいるのか、怒っているのか、喜んでいるのか、楽しんでいるのかを感じ取ります。

その相手の感情を受けて、自分は相手と同じ感情を持てるのかどうかを確かめます。相手と同じ感情を持つことができる能力、それが情動的共感です。

共感的関心

相手と同じ気持ちになり情動的共感を持ったときに考えられるのが、「相手が何を自分に求めているのか」ということです。相手が求めていることを感じ取れる能力が、共感的関心です。

共感的関心:相手が自分に何を求めているかを察知する力

共感的関心は、情動的共感と密接な関係にあり、人々の感情だけでなく相手が自分に何を求めているかを察知する力を私たちに与えてくれる。

共感的関心には相反する二つの効果があることがうかがえる。私たちは他者の苦悩を我が事のように受け止める時には直感を頼るが、相手のニーズに応えるかどうかを判断する時には、その人の幸福が自分にとってどれだけ重要か熟考するのである。

(引用元:ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] 共感力)

相手の心を知ろうとするときには、「こんなふうに感じているに違いない」と想像するはずです。相手の求めていることに応えるためには、その相手が自分にとって大切な人かどうかが大事です。大切な人であればあるほど、相手の要望に応えようという気持ちが働きます。

相手の気持ちを読み取り、相手が求めていることを行動として示すことができるということが、共感力が生み出す「思いやり」なのです。