イヤイヤ期はいつまで続く?
「こうなればイヤイヤ期終了」という明確な合図があるわけではなく、我が子のイヤイヤ期はいつまで続くの? と不安に思う親も多いでしょう。親を困らせることも多いイヤイヤ期は、いつまで続くのでしょうか。
イヤイヤ期は3歳後半から落ち着く?
同年代の子供たちはどのくらいの割合でイヤイヤ期を迎えているのかを見てみましょう。
博報堂こそだて家族研究所と博報堂発の次世代育児アイテムPechatの開発チームが、「イヤイヤ研」というイヤイヤ期の研究を行うチームを発足させています。
そのチームによって実施された「イヤイヤ出現率調査」の中で、親たちへ「現在我が子はイヤイヤ期だと思うか」を尋ねています。調査の対象は全国の0歳~5歳児を持つ男女9,250人です。その結果が以下の図になります。
(参照元:「イヤイヤ実態調査」第一弾|乳幼児のイヤイヤ期を研究する「イヤイヤ研」)
3歳0ヶ月〜5ヶ月の子供を持つ親の61.3%が「現在我が子はイヤイヤ期だと思う」と回答していることが分かります。一方で3歳6ヶ月〜11ヶ月の子供を持つ親は同質問に対して44.1%という結果になっています。3歳半を過ぎると、イヤイヤ期が落ち着く子供が次第に増えてくるということが分かります。
イヤイヤ期は始まりも終わりも個人差がある
イヤイヤ期が始まる時期や終わりの時期には個人差があります。先ほどご紹介した「イヤイヤ出現率調査」においても、5歳6ヶ月〜11ヶ月の子供を持つ親の24.2%が「現在我が子はイヤイヤ期だと思う」と回答しています。
イヤイヤ期には開始・終了の合図はありません。親が「これはイヤイヤ期だ」と思っている間は、ずっと子供はイヤイヤ期の最中と捉えられるでしょう。
イライラしたくない!ストレスを溜めない対処法3選
終わりの見えないイヤイヤ期は、親へストレスを与えてしまうこともあります。イヤイヤ期の子供にイライラしてしまう親について、玉川大学大学院教育学研究科の大豆生田啓友教授は以下のように述べています。
子育ては思い通りにはいかないもの。イライラするのは、あなたがそれだけ子どもに一生懸命かかわっているという証拠です。
(引用元:2歳、3歳、イヤイヤ期の対応は? 保育士も実践する基本の3ステップ|Hugkum)
子供のことを心から考えているからこそ、上手くいかないことにイライラしてしまうのです。今回は子育てを頑張る親がストレスをためないための対処法を3つご紹介します。
家事も育児も完璧を求めすぎない
先ほどご紹介した大豆生田教授の言葉にもあるように、子育ては思いどおりにはいかないものです。「こうしなければいけない」、「こうでなければいけない」と理想を掲げている親こそ、うまくいかない現実とのギャップに落ち込んでしまいやすいでしょう。
育児だけでなく、家事も同様です。栄養のある料理を毎日手作りしなければならない、部屋はいつも隅々まで清潔でなければならないなどの理想が、ストレスの原因になっている可能性があります。
頑張りすぎて体を壊してしまっては、元も子もありません。「完璧でなくていいのだ」と、肩の力を抜く日を作ってもいいでしょう。
ときには子供の気が済むまで放っておく
子供の変化に敏感になろうと、どんなときでも子供から目を離すまいとする親もいるでしょう。乳児期であれば親の力が常に必要なため、できるだけ近くにいてあげた方がいいかもしれません。
しかしイヤイヤ期の3歳児は、いろいろなことを1人でやってみたいと思うことがあります。すべてに付きっきりでいるのではなく、目の届く範囲で子供の好きにさせてみることもときには必要になるでしょう。
気分転換をする時間をとる
1日の中で1分からでもいいので、気分転換をする時間をとれるといいでしょう。子供を目の届く範囲に置いた状態の中で、ヘッドフォンで音楽を聴いてみたり、ストレッチをする時間をとってみたりするなど、手軽なものでも気分を変えることができます。
可能であれば夫や妻などほかの人に子供の面倒を見てもらい、散歩や買い物などに行くといいでしょう。適度に気分転換をすることで、子供に向き合う際の気持ちも変わってくるでしょう。