イヤイヤ期の子どもへの対応方法
イヤイヤ期を迎えた魔の2歳児・3歳児にはどのように対応するべきでしょうか。言うことを聞かせるため、頭ごなしに怒鳴りつける方法はあまり得策ではありません。
イヤイヤ期の子どもへの具体的な対応方法はケースバイケースになりますが、基本的な考えはどんな状況でも同じです。イヤイヤ期の子どもへ対応するときに頭に入れておくべき考え方と対応方法の一例をご紹介します。
子どもの甘えを受け止め、心の安全基地になる
「イヤイヤ」言う子どもを前にすると、つい子どもから敵視されているように感じることもあるかもしれません。しかし多くの場合、子どもは親を敵視しているわけではなく、逆に甘えている可能性もあります。
「親だから甘えても大丈夫」という考えは、大人になってからのメンタルにも影響します。過剰な甘やかしは良くありませんが、節度の範囲ないであれば、子どもの甘えを受け止めて、心の安全基地になってあげることが大切です。
親が子どもの安全基地になるための具体的な対応方法については以下などが挙げられます。
共感する姿勢を示してあげる
子供が何にでも反抗的な態度を示してしまうと、ついすぐに怒りたくなってしまうお母さんも多いでしょう。しかしイヤイヤしている子供の中には、自分がどうしたらいいかすら分からなくなってしまっている子供もいます。そんなときにお母さんから怒られてしまっては、子供の心の落ち着く先がなくなってしまいかねません。
イヤイヤ行動を示したら、「これがイヤなのかな?」、「○○がしたいんだね」など、まずは共感する姿勢を見せてあげましょう。お母さんに共感をしてもらうことで、子供の心を落ち着かせることができるかもしれません。
子供が納得するまで待ってあげる
イヤイヤ期の子供の中には、「何でも自分でやってみたい」と、親の差し伸べる手を拒む子供もいます。いざ自分でやってみるものの、最初からすべてを上手にできるとは限りません。
外出前であれば、イベントや電車の時間が決まっていることもあります。子供が手間取っていることで時間がかかり、お母さんは怒ったり、気持ちに余裕がなくなったりしてしまうこともあるでしょう。
まだ1人ではできないことを1人でやりたがる子供への対応として、大豆生田教授は以下のように述べています。
この時期の子どもは「自分のことは自分でやりたい」という気持ちが強いので、大人が手を出してしまい、ぐずり出した後でなだめる時間を考えると、ある程度までは本人にやらせてみたほうが結果的には早いかもしれません。
(引用元:2歳、3歳、イヤイヤ期の対応は? 保育士も実践する基本の3ステップ|Hugkum)
子供ができたところまでは褒め、「お母さんもちょっとお手伝いしてもいいかな?」などのように伝えながら仕上げましょう。泣き出してしまった場合よりも手早く子供の準備を進めることができます。
これだけは守る!というルールを作る
共感する姿勢を見せつつも、すべてを子供の希望どおりにするわけにはいきません。親として、ここだけは守ってほしい! という点は譲らずに、きっぱりとした態度を示すことも必要です。
頭ごなしに「〜してはいけないよ」と伝えても、1度だけでは理解してもらえないかもしれません。何度も繰り返し伝えることで、子供も「これは守らないといけないんだ」と徐々に理解していくでしょう。根気が必要かもしれませんが、少しずつルールを理解させましょう。