家庭でできる食生活の改善方法
それでは、家庭で実践できる食生活の改善方法について見ていきましょう。学校給食の味が子供の口に合わない場合は、家庭の食生活が大きく影響している可能性があります。普段食べている食事の味つけや、食に対する知識など、子供にあらためて食の大切さについて知ってもらう必要があります。
給食の役割を理解し、味の見直しをする
学校給食とは、子供にとってどのような意味を持つのでしょうか。給食指導では、食事をするときのあいさつやマナー、食器の使い方、配膳方法や片づけなど、親が子供に教えるべきことも指導内容に含まれています。
また、先述の「給食の味が薄い」と感じることについても、あらためて家庭での味つけについて見直し、食材そのものを味わう楽しさを子供に知ってもらうことで、野菜の好き嫌いなどを改善し、残食を減らすことができるかもしれません。
親と子が一緒に「食育」について学ぶ
政府は2005年から「食育」についての取り組みを始め、厚生労働省が実施した栄養調査では、1日の食塩摂取量が減少し、薄味の傾向になっていることも分かっています。
食塩摂取量の平均値は 9.9 g であり、男女別にみると男性 10.8 g、女性 9.1 g である。この10年間でみると、いずれも有意に減少している。年齢階級別にみると、男性では 20~30 歳代、女性では 20 歳代で最も少なく、男女とも 60 歳代で最も高い。
(引用元:平成29年「国民健康・栄養調査」の結果|厚生労働省)
この影響で学校給食が薄いと感じる子供の意識にも変化が出てくる可能性がありますが、あらためて食の栄養や知識を親子で理解し、食の大切さについての意識を高めることも、食生活の改善につながります。
給食をおいしく食べるためには家庭の食生活の見直しも必要
近年の学校給食の問題については、異物混入や食べ残し、味の問題など、子供の健康を考える上で改善の余地があるものばかりです。しかし、同様に家庭での食生活も重要です。子供の食生活について見直し、学校の給食が楽しいと感じられるような意識作りを心がけましょう。
参考
「まずい給食」はなぜ配られたのか|読売新聞(YOMIURI ONLINE)
異物混入、食べ残し相次ぐ 神奈川・大磯の町立中給食|産経フォト
学校給食から発生する食品ロス等の状況に関する調査結果について(お知らせ)|環境省
<まずい給食問題>「人間の食べ物じゃない」(生徒) VS「おいしい」(製造元責任者)|週刊女性PRIME
給食無理やり食べさせ嘔吐 女性教師「口を開けなさい」と箸で押し込む|産経WEST
平成29年「国民健康・栄養調査」の結果|厚生労働省