その5・初正月
赤ちゃんが産まれて初めて迎えるお正月を、初正月といいます。初正月は、江戸時代から続く、日本の伝統的な行事です。昔は「新しい年を迎えると1つ歳を取る」という、数え年という考え方が一般的だったため、正月は非常に意味のある行事として、盛大にお祝いをしていました。年の節目としての意味合いもあり、華やかな飾りを飾る風習があります。
昔は子供が無事に1歳を迎えられることができずに、命を落とすことも珍しくありませんでした。その名残から、前の年の12月10日までに生まれた子供は、初正月として、男の子は破魔弓、女の子は羽子板を飾り、無事に正月を迎えられたお祝いをします。
初正月は地域ごとの風習が異なる行事の1つです。実家や住んでいる地域で、どのようなお祝いをするのかを事前に調べておく必要があります。また、帰省の機会の多い時期なので、どこで行うのかという場所の選定もすることがポイントです。
その6・初誕生
初誕生とは初めての誕生日、つまり1歳の誕生日のお祝いの行事です。
初誕生とは子供が無事に1歳の誕生日を迎えられたことと、これからの健康を願って行うお祝いです。初誕生ならではのお祝いの方法があり、2歳以降のお誕生日では行わないのがポイントです。
初誕生のお祝いでは、一升餅というお餅を用意し、「一生食べる物に困らないように」という願いを込めて、子供に背負わせたり、踏ませたりする慣わしがあります。また「筆」「財布」「そろばん」などを並べ、子供がどれを選ぶかによって将来を占う「選び取り」も独特な風習です。
初誕生は、親子にとって、とても記念になる行事です。プレゼントを工夫したり、写真撮影や手形・足型の作成など、今後思い出に残るようなお祝いを考えてあげましょう。
参考
1歳の誕生日「初誕生祝い」って何をすればいいの?|cawaiku
「1歳の誕生日」は特別!?「一升餅」「選び取り」とは #今さら聞けない基礎の基礎|ママスタセレクト
その7・七五三
七五三は、7歳・5歳・3歳に行う子供の成長を祝う、日本古来の年中行事の1つです。女の子は7歳と3歳、男の子は5歳(地域によっては3歳と5歳)にお祝いをする行事です。七五三の時期は11月15日ころで、土地の氏神様(神社)などに「七五三詣で」を行うのが一般的といわれています。
一般的には11月に近所の氏神様や、有名な神社に「七五三詣で」を行います。また記念として写真撮影を行う家庭がほとんどで、食事会などを行うケースも多いです。
七五三は数え年で行うか、満年齢で行うかが大きなポイントです。子供の成長度合いを見て、いつ七五三のお祝いをするのかを考えておく必要があります。
参考:七五三|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』