子供の食育のために保護者がサポートする
子供の食生活を親が管理することも、食育の1つです。家族で一緒に食事をすることで子供は食事の楽しさを実感することができ、お箸の持ち方や「いただきます」「ごちそうさま」などの食事の挨拶など、食への感謝の気持ちを教えることが大切です。
また、栄養バランスを考えて食べる習慣や、地域の郷土料理の存在、野菜の収穫体験といった、食への理解を深めることも子供にとって食を理解する重要な機会となります。朝ご飯をしっかり食べて1日の生活リズムを整えていくといった基本的な生活習慣は、親がサポートしていきましょう。
食育を推進するための活動は、国民、民間団体等の自発的意思を尊重し、地域の特性に配慮し、地域住民その他の社会を構成する多様な主体の参加と協力を得るものとするとともに、その連携を図りつつ、あまねく全国において展開されなければならない。
(引用元:食育基本法(平成27年9月11日最終改正)|農林水産省)
食料自給率の向上
「食料自給率」とは、日本国内の食料消費量が、国産の食材でどの程度賄えているかを示す指標です。例えば、日本では米が主食とされていますが、主食の米を毎日食べることで食料自給率の向上につながります。地元で収穫された新鮮な野菜を食べたり、食料自給率が高いといわれている魚を料理に積極的に使用することで、食事の栄養バランスも向上し、食料自給率も上がります。
「地産地消」を意識したメニューを考えることも、食育の1つとして挙げられます。
食育は、我が国の伝統のある優れた食文化、地域の特性を生かした食生活、環境と調和のとれた食料の生産とその消費等に配意し、我が国の食料の需要及び供給の状況についての国民の理解を深めるとともに、食料の生産者と消費者との交流等を図ることにより、農山漁村の活性化と我が国の食料自給率の向上に資するよう、推進されなければならない。
(引用元:食育基本法(平成27年9月11日最終改正)|農林水産省)
食品の安全性を確保する
残留農薬問題や、食中毒の原因にもなるO157など、食品の安全性を確保することは食育にとって重要な課題です。食品中に含まれる有害物質の検査など、食材をしっかりと管理し、安心・安全なものを食べることができるよう、食品事業者などの関係者が連携して食の安全に取り組むことも、食育の基本理念の1つです。
食育は、食品の安全性が確保され安心して消費できることが健全な食生活の基礎であることにかんがみ、食品の安全性をはじめとする食に関する幅広い情報の提供及びこれについての意見交換が、食に関する知識と理解を深め、国民の適切な食生活の実践に資することを旨として、国際的な連携を図りつつ積極的に行われなければならない。
(引用元:食育基本法(平成27年9月11日最終改正) |農林水産省)