子供の成長に欠かせない!今注目されている「食育」とは - cocoiro(ココイロ) - Page 2

食育の主な理念について

食育の主な理念について
政府が制定した食育基本法の主な理念について見ていきましょう。基本理念を理解することで、食育の重要さについて改めて考えることができます。

心身の健康と豊かな人間性を育てる「共食」の推進

近年では、ライフスタイルの多様化や核家族化といった理由から、家族みんなで食事をする機会が減ってきていると言われています。若者だけでなく、シニア層の1人暮らしも増えてきているため、食事の内容もつい簡単なメニューで済ませてしまうことも少なくありません。1人で食事をしていると食欲が出なかったり、食に対する興味が薄れるといったことも考えられます。

そこで、政府が制定した食育基本法では、家族や友人と会話を楽しみながら食事をする「共食」を促進し、食事メニューについて一緒に考えたり、食事の味について感想を言い合うなど、心身の健康と豊かな人間性を育てることが、基本理念の1つとして挙げられています。

食育は、食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを旨として、行われなければならない。

(引用元:食育基本法(平成27年9月11日最終改正)|農林水産省

食への感謝と理解を深める

食への感謝と言われてもピンとこない方もいるかもしれませんが、実はとても大切なことです。私たちが普段何気なく食べている食材は、野菜を育てている農家の方の力があってこそ成り立っています。食事を美味しくいただけることに感謝し、好き嫌いをせず残さず食べることを意識するだけでも、食への味方が変わってきます。

食育の推進に当たっては、国民の食生活が、自然の恩恵の上に成り立っており、また、食に関わる人々の様々な活動に支えられていることについて、感謝の念や理解が深まるよう配慮されなければならない。

(引用元:食育基本法(平成27年9月11日最終改正)|農林水産省