初節句の五月人形について
男の子の初節句で、お祝いとして一番に考えられるのが、五月人形です。甲冑や鎧、兜飾り、金太郎の武者人形など、勇ましく強いイメージのある物が一般的です。五月人形についてのポイントはどのようなものなのか、3つピックアップしてご紹介します。
誰が準備するの?
昔からこいのぼりや五月人形は、嫁入り道具の1つと考えられていました。そのため、節句飾りは「母方の実家から贈るものだ」という傾向があります。ただし現代ではそのような堅苦しい風習に則るのではなく、もっと柔軟に対応している家族が増えてきています。双方の両親が一緒に購入したり、パパとママで準備したり、五月人形を買う資金をお祝いとして頂くなど、その家族ごとに話し合って決めていることが多いです。
選ぶときのポイントは?
住んでいる家の住宅事情を第一に考えて、五月人形の大きさを決めましょう。飾る場所やしまっておく場所を確保する必要があります。近年人気のあるのは、飾り台となる箱の中に人形をしまえる「収納飾り」です。新しくそろえる場合は、どのくらいの大きさなら飾ることができるのか、しまう場所がどうなのかを考えて、決めてください。大きさは実際に見てみないとわからないことが多いです。できれば実際に店舗などで見て、決める方が確実かもしれません。
お下がりでも問題ない?
古来から人形は、持ち主の代わりに厄を受けるものとされています。そのため、できれば一人に一つの五月人形を持つことが望ましい、お下がりなどは縁起が悪いといわれてきました。パパのために購入した五月人形を飾ったりするのは問題ありません。ただし、できれば初節句用に1つ新品を購入し、「一緒」に飾ることが望ましいとされています。
男の子の初節句の料理
男の子の初節句には、代表的なお料理があります。1つ1つ意味を持つ料理になりますので、献立の参考にしてください。
ちまき
ちまきは古来の中国で、邪気を祓うものとされていました。その風習が日本に伝わり、現在では端午の節句の定番料理となっています。ちなみに関東よりは関西方面の方がポピュラーなようです。
柏餅
柏餅をくるんでいる葉っぱの柏は、新芽が出るまで古い葉っぱが落ちない木です。「次の子供が生まれるまで親は死なない」という子孫繁栄を願って、端午の節句には欠かせないメニューです。
鰹・鰤
鰹(かつお)は「勝つ」の語呂合わせから、鰤(ぶり)は出世魚であることから、立身出世を願って、初節句の料理として好まれています。
筍
筍(たけのこ)は旬の野菜であることと、スクスクと育つ様子から、子供にも大きく健やかに育ってほしいという願いを込めて、メニューに取り入れられることの多い野菜です。
ケーキ
赤ちゃんの月齢にもよりますが、デザートとして出席者の人と一緒に食べることができるメリットがあります。お祝いのケーキで人気なのは、子供の好きなアニメをモチーフにしたものや、写真を使ってデコレーションできるものなどです。お祝いの席を華やかにするメリットもあるので、用意してあげられると良いでしょう。
お寿司
お寿司は「寿」という字が入っていることから、お祝いの席にはよく用いられるメニューです。その他にも赤飯や季節の野菜を使った炊き込みご飯などでも大丈夫です。近年では「手毬寿司」が食べやすくて人気を集めています。
参考
初節句男の子だとお祝いの仕方は?料理メニューは?お返しは?|闘う嫁のマナーノート