子供の才能を開花させる!モンテッソーリ教育が選ばれる理由 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

モンテッソーリの主な教育内容について

それでは、モンテッソーリの主な教育法についてみていきましょう。モンテッソーリ教育では、一般的な教育法とは異なった、「感覚教育」や「日常生活の練習」といった5つの教育法が実施されています。

0歳~3歳

0歳から3歳までの時期を、モンテッソーリ教育では「吸収する精神(無意識)」と呼んでいます。この時期は人間の一生の中でも最も柔軟性があり、吸収する力が強いと考えられており、その後何年かけても達成できないようなことを簡単に習得する力が備わっているという意味もあります。

この期間は主に子供の自己教育力を発揮させるために、手や指を動かしたり、音楽を聴いたりするなど、人間の感覚器官に働きかける教育法を実践していきます。子供が小さいうちは週1~2回程度からスタートし、1歳半〜など、手を使えるようになってくると、保護者と一緒に教具に触れながら、徐々に別々の時間を過ごすようにして子供の様子を観察していきます。

3歳~6歳

3歳から6歳までの時期は、「意識の芽生え」と呼ばれる時期で、それまで吸収したさまざまな感覚や事柄を、子供が自分の意思で整理していく時間として当てられます。子供には主に5つの教育分野が用意され、日常生活の練習や感覚教育、
ナンバープレートなどを用いた算数教育や、言葉を覚える言語教育、歴史や社会といった文化教育など、いわゆる小学校で勉強するような学力の基礎となる土台を身につけていきます。

日常生活の基礎を身につける

モンテッソーリ教育法の5つの教育の1つ、「日常生活の練習」は、体の動かし方を身につけながら、自立心や独立心を育むことを目的としています。幼児は大人の動作を真似したがる傾向があるため、「模倣期」と「運動の敏感期」を上手に利用し、自分の体を思い通りにコントロールする能力を身につけることで、日常生活の基礎を学んでいきます。

自分の意思で体を動かせるようになることで、子供が「自立」に向けて大きな一歩を踏み出していきます。具体的な教育内容としては、歩いたり、はさみで物を切ったり、コップに水を注ぐなど、日常生活の動作がもととなっています。他にも、ボタンをかけたり、室内の掃き掃除をしたり、洗濯をするなど、実生活と密接に関連した動作を行います。

感覚教育

「感覚教育」と聞くと、具体的なイメージがつきにくいかもしれませんが、モンテッソーリの「感覚教育」では物事の考え方を身につける訓練を行います。教具として用いられるものの中には、対にする動作や、段階づけ、仲間分けといった3つの操作法が組み込まれています。例えば、円柱さしや音感ベル、ピンクタワーなどを使い、感覚教具に触れることによって子供の知性を目覚めさせていきます。

言語教育

言語教育は、文字通り、言語発達を促す教育法です。絵と文字が書かれた絵カードを使ったり、文字を並べ替えて言葉や文章を作る文字カードを使い、語彙や文法、文章構成を学んでいきます。ことばの習得は、もともと人間のDNAに組み込まれている本能といわれていますが、幼児期の子供は両親など、自分の周囲で話されている言語を覚えていきます。

語彙力などの言葉の量や質は環境に左右されると考えられており、モンテッソーリ教育の「言語教育」では、子供の言葉の発達段階に合わせて、詳細に教具を使い分けながら、言語について学んでいきます。

算数教育

算数教育では、数の概念や基礎、数字の計算方法などを学んでいきます。モンテッソーリ教育で使用される教具としては、ビーズや算数棒といったものが挙げられます。数について学ぶことで論理的思考が身につき、抽象的なものと結びつけて考える能力を学ぶことができます。

車のナンバープレートの数字や、物の大きさや量などに興味を示す「数の敏感期」と呼ばれる時期が幼児期にあるといわれており、その時期に数に関する教具の環境を整えることで、算数教育の効力が高まっていく効果が期待できます。モンテッソーリ教育の算数教具は、数を数えるものではなく、ビーズなどを使うことで数量が具体的に示され、手で扱うことができます。

感覚教具からの次のステップとして算数教育を行うことで、ビーズから構成される重い立方体から、色と数字で数量を表す切手を思考的に理解し、暗算計算する能力へとスムーズに移行していきます。

文化教育

モンテッソーリ教育の文化教育では、「ことば」と「数」以外に子供が興味を持つジャンルについて学んでいきます。子供の「知りたい」という欲求を満たすための教育法で、世界地図やパズル、時計などを使いながら、歴史や地理、動植物、音楽について学びます。子供の好奇心をできる限り増やすことを目的とし、ほかの4つの教育法が統合された総合学習として考えられています。