赤ちゃん誕生から100日目頃、離乳食を始めるタイミングで行う行事、それが「お食い初め」です。初めての子供の場合、お食い初めという行事は聞いたことがあっても、何をどうすれば良いのかわからないということもあります。お食い初めは赤ちゃんにとって一生に一度の行事です。今回は、初めてのお食い初めを失敗をしないためのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
もくじ
お食い初めとは
お食い初めとは、赤ちゃんの健やかな成長を願って行われる、日本古来の伝統行事です。生後100日~120日頃に歯が生え始め、離乳食を始める時期であることから、子供が一生食べ物に困らないようにという親の願いを込めて行うものです。無事に生後100日を迎えられたお祝いも兼ねているといわれています。お食い初めでは、実際に料理を用意しますが、まだこの頃の赤ちゃんは食べることができないので、食べさせる真似だけをします。
お食い初めは各地域によって呼び方が変わることもあります。
- 百日祝い(ももかいわい)
- 真魚初め(まなはじめ)
- 箸ぞろえ・箸祝い・お箸初め
- 歯固め
呼び方は異なりますが、赤ちゃんの健やかな成長と、初めて食べ物を口にするお祝いという意味を込めて、行われる行事であることに変わりはありません。現在ではおよそ70%近くの家庭がお食い初めを行っています。家族みんなで赤ちゃんの健やかな成長をお祝いをしてあげたいものです。
(参照元:「生後1年以内の行事と出生時の思い出」に関するアンケート|ASKANET
お食い初めの献立の意味とは?
お食い初めには献立がある程度決められています。それぞれ意味のある献立になりますので、1つ1つ見ていきましょう。
お食い初めの主なメニュー
焼き魚
お食い初めの焼き魚は鯛を利用することが一般的です。「めでたい」という語呂合わせや、魔よけの「赤」、身は「白」という紅白の色合わせから、お祝い膳には欠かせないといわれています。この際の魚は、尾頭付きであることが多いですが、地域によっては有頭エビや金頭(ほうぼう)などの魚を用いることもあります。
吸い物
吸い物には良縁を願う意味があります。二枚貝を利用することが一般的で、「ピッタリと合う伴侶に巡り合えるように」という願いを込めます。またおっぱいや哺乳瓶を吸う力が強くなるようにという目的もあります。具材には貝(ハマグリ)を用いることが多いですが、旬の野菜である筍などを利用し、「すくすくと育ってほしい」という気持ちを込めることもあります。
煮物
煮物はエビや高野豆腐、レンコンなどを用います。
- エビ:長寿を願う
- 高野豆腐:精進料理では邪気を払うといわれている
- レンコン:先を見通せる
それぞれ意味を持つものなので、縁起物として準備します。また里芋(子宝に恵まれる)、昆布(よろこぶの語呂合わせ)などを用いる場合もあります。
香の物
香の物はつぼ椀ともよばれるメニューで、紅白なますやタコの酢の物などを利用します。紅白なますは色がおめでたいことから、タコは「多幸」の語呂合わせで用いることが多いです。地方によっては、歯固め石の代わりに、タコを使用することもあります。
赤飯・白飯
ご飯は魔よけの「赤」が含まれる赤飯を用意することが多いです、中には季節の炊き込みご飯や白飯を利用することもあります。「赤」は古くから魔よけや成長を守るという意味があります。病気や災難に遭わないようにという願いが込められています。
参考:お食い初めの献立・メニュー|お食い初め.jp