医学部の志望理由を書く際の注意点
構成や内容を自分なりに考えたら、まずは書き始めてみるといいでしょう。しかし文字数を満たすほどに書けたからと言って、安心してはいけません。志望理由書は1度しか出せないのです。見直したり校正したりして、ベストな志望理由を完成させたいところです。そこでここからは、志望理由を書く際に注意しておくべきことを3つご紹介します。
1文が長くなりすぎないこと
志望理由を書く際に注意すべきことの1つ目は、1文が長くなりすぎないようにすることです。文は長くなると読みづらく、意味が伝わりづらくなってしまう可能性があります。「この受験生は何が言いたいのかよく分からない」と判断されてしまっては、せっかく考えた志望理由をきちんと読んでもらえないかもしれません。
個人が書く志望理由書は1枚でも、面接官は数十人という人数の志望理由に目を通さなければいけません。無駄を削ぎ落としたスマートな文章に医学部への想いを込めましょう。
嘘は書かないこと
志望理由を書く際に注意することの2つ目は、嘘を書かないということです。中には志望理由書だけでなく、実際の面接で改めて志望理由を聞かれることもあるかもしれません。書類に嘘を書いてしまっては、面接できちんと話せなかったり、ほかの質問への回答がちぐはぐになってしまったりすることがあるかもしれません。
自分の想いに正直に書いてこそ、志望度を伝えることができます。嘘は書かずに自分の経験や気持ちと向き合って、素直な志望理由を書きましょう。
清書は誤字・脱字をチェックしてから
最後に必ず注意しなければいけないのは、清書をする前に誤字・脱字をチェックする、ということです。多くの場合、別用紙に下書きを書いてから清書に取り組むでしょう。下書きが出来上がったら、まずは誤字や脱字がないかを確認しましょう。
可能であれば、学校や塾・予備校の先生などに誤字・脱字がないかを確認してもらいましょう。ご両親がチェックしてあげてもいいかもしれません。自分で書いた文は何度も読んでいるため、文の誤りに気が付かない可能性があります。考え抜いた志望理由を、間違いのない形で提出しましょう。
おわりに
受験勉強に忙しい受験生の中には、自分の志望理由と向き合う時間を作るのは勿体無い！ と思う人もいるかもしれません。しかし志望理由は立派な選考基準の1つです。また時間をかけて志望理由と向き合うことで、医学部受験へのモチベーションを高めることにも繋がるかもしれません。
1度提出した志望理由書は、手元には戻ってきません。「これ以上書けないくらい、ベストを尽くした！」と思えるような志望理由で、悔いのない受験を迎えましょう。
参考
令和元年度 医学部医学科入学状況｜文部科学省
医学部の面接試験は｢志望動機｣で落とされる｜東洋経済ONLINE
医学部志望理由書の書き方｜医学部受験を決めたら私立・国公立大学医学部に入ろう！ドットコム
『医学部合格者KKさんの志望理由書ー北里大学医学部指定校推薦入試合格ー』｜医学部専門予備校メディカルフォレスト
志望理由書には条件がある｜河合塾
私立医学部大学別特徴まとめ（願書・面接対策）｜医学部受験バイブル
医学部受験の出願時に必要なものまとめ｜医学部受験バイブル
