高校受験に合格するために必要な勉強時間
中学校に入ると小学校よりも格段に勉強内容が増える上、定期テストや模試の結果で自分の成績が同学年のライバル達と比べてどの程度のレベルなのかが比較できるようになります。
今だけを精一杯生きていた小学生の時代は終わり、中学生になると将来の進路選択を現実的に迫られる状況へと変化することになります。
高校受験までの勉強時間
将来への不安を感じ始める中学生ですが、体の成長が著しく運動神経が発達し、心も急激に大人への成長をみせます。そして、さまざまなことに興味を持ち、自らの力で試行錯誤できる年齢になってきます。
そんな中学生の勉強方法を、学習塾の湘南ゼミナールと栄光ゼミナールのサイトを参考にご説明します。
中学校3年間の過ごし方
中学生の勉強は大まかに
- 中学1年生から中学3年生の夏休み前まで
- 中学3年生の夏休みから入試直前まで
の2つの時期に分けられます。
湘南ゼミナールと栄光ゼミナールの両塾は、「受験勉強が本格化するのは中学3年生の夏休み以降」という共通の見方をしています。
中学生の勉強時間は、高校受験が近づくにつれて増えるのが一般的です。多くの子どもたちが部活動を引退した夏休みから勉強に力を入れることは、広く知られているところでしょう。
(引用元:高校受験合格のために必要な勉強時間は?効率よく勉強を続けるポイント|湘南ゼミナール)
では、順番に勉強時間を見ていきましょう。
中学1年生~中学3年生の夏休み前
湘南ゼミナールと栄光ゼミナールの両塾で発表されている、中学1年生から中学3年生の平均の勉強時間を見ると、普段は1〜1.5時間、定期テスト前は5時間ほどであることがわかります。
普段 | 1~1.5時間 |
定期テスト前 | 5時間 |
(高校受験合格のために必要な勉強時間は?効率よく勉強を続けるポイント|湘南ゼミナール、中学生の勉強時間ってどのくらい?~高校受験に必要な勉強時間を考えよう~|栄光ゼミナールより筆者作成)
上記のように、中学生が普段の生活の中で勉強に当てている時間は、だいたい1.5時間であることがわかります。やや少ない印象を持たれる方もいるかもしれませんが、勉強時間をあまり取れない理由は部活動にあります。部活動を行っている中学生の平均的な平日のスケジュールを見てみましょう。
【部活動を行う中学生の平均的な平日のスケジュール】
6:30~9:30 | 起床、朝食、身支度、登校 |
9:30~16:00 | 学校での授業 |
16:00~18:00 | 部活動 |
18:00~20:30 | 下校、夕食、入浴 |
20:30~23:00 | 自由時間、就寝 |
(中学生の勉強時間ってどのくらい?~高校受験に必要な勉強時間を考えよう~|栄光ゼミナールより筆者作成)
つまり、中学生が部活を行った場合、1日のうち勉強にあてられる時間は最大でも約2時間半ということです。テレビを観たり趣味に費やしたりする場合は、さらにその分勉強時間は削られるわけです。
そこで、この時期の中学生の勉強方法について栄光ゼミナールでは次のように説明しています。
学校の宿題もあるため、1・2年生のうちは勉強時間の長さを気にするよりも、学習内容を工夫し、効率の良い勉強をする必要性があります。
(引用元:中学生の勉強時間ってどのくらい?~高校受験に必要な勉強時間を考えよう~|栄光ゼミナール)
中学生の勉強方法を紹介し練習問題を無料掲載して受験勉強をサポートする中学学習サイトで勉強方法の工夫が紹介されていますので、要約しました。
- 授業を「なぜ?」と考えながら受け、メモをとる。
- 復習でまとめノートを作る。
- 問題を解いて、間違えた問題を集めた間違いノートをつくり、まとめノートを補完する。
- 定期テスト前は間違いノートを何度も復習する。
学習スケジュールを立てて、目的を見失わずに勉強することもおすすめです。毎日少しずつ勉強する習慣を身につけていきましょう。
中学3年生の夏休み~入試直前
【中学3年生の夏休みから入試直前までの1日の勉強時間】
夏休み | (毎日)6~8時間 |
9~12月 | (平日)4~5時間 |
(休日)3~6時間
ただし、過半数は9時間以上 |
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冬休み | (毎日)8時間 |
1月~直前期 | (平日)5時間 |
(休日)8時間
ただし、過半数は9時間以上 |
(高校受験合格のために必要な勉強時間は?効率よく勉強を続けるポイント|湘南ゼミナール、中学生の勉強時間ってどのくらい?~高校受験に必要な勉強時間を考えよう~|栄光ゼミナールより筆者作成)
部活を引退すると、部活組が本格的に勉強に取り組み始めるだけでなく、子供達がみな受験を意識しだします。そのため、平日も休日も平均勉強時間が増える子供が多くなります。
この時期の勉強方法について、湘南ゼミナールで説明していることを要約しました。
- 夏休み:モチベーションを保つ工夫をする。
- 9~12月:定期テスト対策と、中学3年間の学習を網羅的に復習する。
- 冬休み:模試を受け、弱点を集中して勉強する。
- 1月~直前期:過去問演習や基礎的問題の正答率を上げることに集中する。
しっかり体調管理をしながら、入試本番に向けての準備をしていきましょう。