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「子供が勉強しない」という悩みを持っている保護者は多くいます。小学校のころと違って中学校や高校では定期テストや模試が行われるため、子供自身も周囲よりも勉強の進度が遅れていることが気になりだします。しかし、勉強の習慣というのは急に身につくものではないため、気持ちは焦っていても勉強する気にはならないのが子供の心情でしょう。では入試に合格するためにはいったいどれくらいの勉強時間が必要なのか、学年別に勉強時間を解説します。また、勉強時間の増やし方のコツについてもご紹介しましょう。
成績上位者は勉強時間が多い
NHKが2012年夏に実施した「中学生・高校生の生活と意識調査」では、学校外の勉強時間は中高ともに下げ止まりの様子を見せています。そのうち、中高生の勉強時間についての調査結果のみ抜粋したものが次の表になります。
【中高生の学校外の平均勉強時間】
中学1年生 | 1時間10分 |
中学2年生 | 1時間10分 |
中学3年生 | 1時間33分 |
高校1年生 | 59分 |
高校2年生 | 49分 |
高校3年生 | 1時間31分 |
(厳しい将来に備えを―勉強を重視する親たち~「中学生・高校生の生活と意識調査2012」から②~ P.3|NHKより筆者作成)
ただし中高生は、勉強しないからといって勉強が役に立たないと思っているわけではありません。NHKの同意識調査で、勉強は将来の暮らしの役に立つと考えている中高生は79%もいるという結果が出ています。
対する親も、子供の将来の就職を不安視する父母が9割に増えている中で、子供の学力を心配している父親は65%、母親は73%もいることが分かりました。また、子供と勉強の仕方や勉強時間について意見が合わないと答えた父親は30%、母親は40%もいることが分かりました。
参考
厳しい将来に備えを―勉強を重視する親たち~「中学生・高校生の生活と意識調査2012」から②~P.5|NHK
厳しい将来に備えを―勉強を重視する親たち~「中学生・高校生の生活と意識調査2012」から②~P.7|NHK
以上のNHKの調査結果からは、両親ともに子供の学力を心配していますが、母親の方がより多く不安を抱えていることが見てとれます。子供自身もそんな親の期待や不安を感じるだけでなく、勉強が将来役立つと分かってはいるものの、勉強時間は少ない様子がうかがえます。
では成績上位者になる中高生は、成績平均者と比べて1日の時間のうちどの程度を勉強にあてているのでしょうか。学習塾運営を主とする湘南ゼミナールは、両者の勉強時間の違いについて次のように述べています。
成績上位の子どもの場合、試験半年前には1日平均3.5時間程度、直前期には4.5時間程度を勉強に充てています。一方、平均的な学力を持つ中学生では、試験半年前には1日2.8時間程度、直前期には3.6時間程度です。いずれの場合も、成績上位者と成績平均者の間では学習時間に1時間程度の差があることがわかります。
(引用元:高校受験合格のために必要な勉強時間は?効率よく勉強を続けるポイント|湘南ゼミナール)
また、大学受験予備校の東進ハイスクールでも次のように述べています。
結果は、現役合格者のほうが、不合格者よりも高校3年間トータルで284時間多く学習していた。
(中略)
学年別にこのデータを見ると、現役合格者のほうが高1生で111時間、高2生で50時間、高3生で123時間と、どの学年でも不合格者よりも多く学習をしていた。
(引用元:TOSHIN TIMES on Web バックナンバー2018年5月1日号1面|東進ハイスクール)
つまり成績上位者になり入試に合格するためには、1日の勉強時間を平均よりも長くとる必要があるということです。
では、入試に合格するためにはいったいどれくらいの勉強時間が必要なのか、中高生の学年別にご説明していきましょう。