海上保安官になるには?
海上保安官は国家公務員ですから、なりたいと強い希望があっても国家試験に合格し資格を取得しないとなれません。どうしたら海上保安官になれるのかを紹介します。
海上保安大学校(5年間)を卒業する
海上保安官になる人の多くは、海上保安大学校に通います。通うのは5年間となりますが、海上保安大学校では海上保安官になるための知識や技術を専門的に学べます。海上保安大学校は広島県の呉市にあります。学生は寮生活を送ることになるので、学校で学びながら集団行動も学べます。
海上保安大学校では、本科を4年間かけて学び、専攻科と研修科国際業務課程を半年ずつ学び修了します。海上保安大学校に通うとその時点で国家公務員とみなされます。入学金や授業料は無料となり、学校で学んでいる間も国家公務員として給料やボーナスがもらえます。学生なのに給料やボーナスがもらえて、学費も無料というのはとても魅力的です。しかし海上保安大学校の訓練はとても厳しいので、真剣に海上保安官を目指そうという志がないと卒業まで持つかどうかは怪しいでしょう。
優遇されるので海上保安官を目指したいと考える人も多いかもしれません。海上保安大学校に入学できるのは、入学時の4月1日で21歳未満までとなっています。4月1日時点で21歳になっていると入学できません。早生まれの人は入学時に21歳未満であることを覚えておきましょう。
海上保安大学校についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
海上保安学校(1年・2年)を卒業する
海上保安学校は、海上保安庁の職員として通う学校です。場所は京都の舞鶴市で、1年間で船舶運航システム課程、航空課程、海洋科学課程を学ぶか、2年かけて情報システム課程を学ぶか入学時に4過程のなかから選択します。
授業はほぼ実践となるので、即戦力となります。海上保安学校を卒業後に海上保安大学校の特修科に進むと将来幹部となれる可能性が高くなると言われています。