海上保安官のやりがい・魅力
所定の学校を卒業する必要があるなど、海上保安官になるのは簡単ではありません。また海上保安官なってからも、いざというという時のために訓練を通して自らを鍛え続ける必要があります。
過酷な職業とも言える海上保安官ですが、誰にでもできる仕事ではないからこそ、感じられるやりがいや魅力もあります。それでは、海上保安官の仕事が持つやりがいについてご紹介します。
周囲の仲間と協力して難しい課題を解決する
海上保安官の仕事は、海難救助等、人の命に関わってくる難しい場面に遭遇することもあります。しかし、こういった難しい場面を自分一人だけでなく周囲の仲間と乗り越えることで、その分やり遂げることができたときの達成感も大きくなります。
大きな課題に対して仲間と共に取り組み解決していくことは海上保安官のやりがいの一つであるといえるでしょう。
海にとどまらず様々な場面で活躍できる
海上保安官は、海上勤務の他に陸上勤務があります。
海上勤務である捜索救助、災害対応、パトロールなどの仕事以外にも、陸上業務の場合であれば、領海警備や海上犯罪の捜査など多種多様な職種があります。
一つの職種にとどまらず、様々な経験を積みながら技能を身につけていくことができることは、海上保安官の大きな魅力となっています。
海上保安官に必要な資質
海上保安官は体力だけでなく、他にもさまざまな要素が求められる仕事です。海上保安官に必要な資質がないと、海上保安官になれる可能性は低く、なれたとしても続けられない可能性があります。
正義感・体力
学校での訓練はとにかく体力を使います。体力がないと訓練にはついていけませんし、常に集団行動となるため1人が足を引っ張るとグループの連帯責任となります。訓練生のときからハードですが、海上保安官になってからも仕事はハードです。体力面では自信があっても、仕事内容によっては精神的に辛いことも多々あります。体力があっても、精神的に弱いと仕事が続けられません。海上保安官になるには、体力と精神力ともにタフであることが求められます。
海上保安官は海の安全を守る保安官です。巡視船で巡回しているときに、不審船を見つけたらすぐに対応しなければいけません。危険を伴うことも多いですが、正義感がないと務まらない部分が多くなります。
語学力
海上保安官は外国人を相手にすることも多くなります。特に巡視船で不審船や密漁を発見したら、それを止めないと行けませんから、相手に訴えかけるときや警告をする場合日本語では通じないこともあります。
語学力は英語が話せればなんとかなりますが、中国語や韓国語、ロシア語など英語も日本語も分からない相手にはそれぞれの言語が話せると役に立ちます。
海技士・海上特殊無線技士など海に関する知識
船を操縦する船長は、海技士の資格を持っています。海技士の資格があると20トン以上の大型船に乗ることができます。国家資格なので国家試験を受け合格しないといけません。
海上特殊無線技士はその名の通り、無線を扱うために必要な資格です。こちらも国家資格となるので、誰でもなれるわけではありません。
海上保安官として働く場合、巡視船の船長となるには海技士の資格が必要ですし、無線を扱う場合は海上特殊無線技士の資格が必要です。資格を取得するためには勉強をしますので、資格を持っていることでスキルの証明にもなります。海上保安官としても仕事の幅が広がるのでメリットは多いです。
まとめ:空の安全を守ろう
海上保安官は海の警察官のようなものです。陸上勤務もありますが、ほとんどは海上勤務となります。常に海と接するので決して楽な仕事ではありません。体力だけでなく精神力も必要ですし、正義感も求められます。向き不向きがあるので、熱意だけではなれない場合もありますが、やりがいとしてはかなりのものがあるでしょう。子供がもしなりたいと言っていたら、力一杯応援しましょう。