役員の仕事の種類
もう少し詳しく役員の仕事の種類を挙げてみます。
取締役
取締役の主な仕事は次の5点です。
- 取締役会に出席する
- 会社の業務を決定する
- 会社の業務を執行する
- 他の取締役の業務を監督する
- 会社に損失を与えた場合は損害賠償する
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監査役
監査役は次の3点に関し、監査していきます。
- 取締役の職務に関して法令・定款を遵守しているか
- 取締役会議・株主総会での決定事項に準じた職務を行っているか
- 計算書類に瑕疵がないか
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役員と一般役員の違い
ここで間違ってはいけないのは役員と一般役員(執行役員)の違いです。会社によっては部長職を役員としているところもあります。しかし、この場合は正式な役員ではありません。
会社法では役員とは取締役のことを意味し、役員会(取締役会)に常時出席し会社の経営方針を決定する立場にある人です。
部長は事業部ごとに束ねる立場として役員として扱われる場合もありますが、正式な役員ではありません。
参考
執行役員とは? 意味・定義、会社法での扱い、権限、執行役員制度のメリット・デメリットについて【執行役員は従業員?】|カオナビ
社長は役員ではない
もう一つ、間違えやすいのは「社長」は必ずしも会社法では役員ではありません。社長は複数人選ばれる「取締役」の中の一人で、取締役の中から選ばれた代表取締役が社長となる流れになっています。
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役員の1日の仕事の流れ
あくまで例ですが、1日の仕事の流れを紹介します。
役員は朝、一般社員が出社する前に会社に着き、一日の仕事を確認することから始まります。
そして会議が多いのが役員の仕事の特徴です。
昼休みものんびりランチというわけにはいきません。取引先とランチミーティングがほとんど。食事をしながらのミーティングは場が和み話が進みやすいと言われています。
午後も会議、そして役員外の管理職からの仕事の報告を受けます。仕事が残れば当然残業、そして終業後も他社・他業種の人との食事会やミーティングが入ることもあります。帰宅するのは日が替わることもしばしばのようです。
このように、役員の一日はとても忙しくすぎていくのです。
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