臨床検査技師の仕事に必要な資格
臨床検査技師になるには、臨床検査技師試験に合格することが仕事に就くための第一歩です。臨床検査技師試験の2018年の合格率は75.2%。例年全体の7割ほどが合格を手にしており、決して狭き門ではないことが分かります。ここでは、臨床検査技師資格の種類それぞれの違いと、関連資格について解説していきます。
参考
臨床検査技師
臨床検査技師として働くために必要な国家試験。受験資格として、臨床検査に関わる短大・大学・専門学校を卒業することが必要です。また、臨床検査技師試験は毎年2月の年1回のみ実施しています。
一級・二級臨床検査技師
一級臨床検査技師・二級臨床検査技師は、臨床検査技師の上級試験です。二級臨床検査技師は、臨床検査技師をさらに8分野に細分化されており、1科目ずつ試験を受けなければなりません。一級臨床検査技師は、最新の検査法や責任者としての能力も求められる内容です。
緊急臨床検査技師
救急医療により対応したい人が取得するのが、緊急臨床検査技師です。緊急検査に関わる幅広い知識が求められる資格となっています。
細胞検査士
臨床検査技師として1年以上の実務経験または、細胞検査士養成所や養成コ―スを卒業または見込みの人が受験できるのが細胞検査士です。がん細胞を専門に扱うなど、注目されている資格です。
超音波検査士
超音波検査士とは、超音波認定医師会から認定される資格です。エコー超音波検査の現場で役立つ資格としても注目されています。
参考
臨床検査技師の仕事になるための就職先
臨床検査技師としての活躍の場は、具体的にはどういった現場になるのでしょうか。医療現場だけではないところにも注目しながら、臨床検査技師の就職先についてご紹介します。
大学病院・クリニック等の検査室
主な就職先として病院が挙げられますが、検査部門を持つ比較的大きい病院で働くことが多いです。大学附属病院や総合病院など、病院内で検体検査を行っている場所に臨床検査技師は配属されています。
検査・健診センター
病院以外には、検査センターや健診センターも就職先候補に挙がります。小さな病院の検査や一般検査を一挙に引き受けているため、検体数は多め。また、患者さんと接する機会がほぼない現場ばかりです。
治験施設
医薬品開発を目的とした治験業務を請け負う、治験施設も臨床検査技師の就職先です。専門性が高く、治験コーディネーターとしてキャリアアップを図る人もいます。
医療機器メーカー
企業に就職する臨床検査技師の代表例として、医療機器メーカーが挙がります。こちらでは、医療現場で使用する検査機器を、臨床検査技師として携わっていきます。