消防士に向いている人
消防士に向いている人は、どのような人なのでしょうか。
冷静な判断力
火災現場や救急活動、災害差の際の救助など、消防士が仕事を行う場所は危険な状況であることが少なくありません。そういった場所でも冷静に行動し、被害を抑え、救助するために適切な行動をとる必要があります。
どんなときでも落ち着いて状況を観察し、行動する性格の人が合うでしょう。
心身ともに強い人
消防士が救助活動する現場は、危険であり、消防士自身が危険な目に遭遇する可能性もあります。災害現場で救助を行う場合は、勇気や判断力も必要となります。
また防火服や酸素ボンベを合わせると20キロを超えたり、ホースは50キロ以上にもなるそう。体力も必要です。心身ともに強さを持つ人が向いているでしょう。
チームワークができる人
消防士の仕事は常に他の消防士とチームワークで行います。自分の判断で仕事を行うというよりも、チームの方針や指示に従ってやっていく協調性が必要です。チームワークで動くことが好きな人が向いているでしょう。
人の命を守る気持ちを持つ人
消防士は「人の命を守りたい」という気持ちを強く持つことが必要。この気持ちがあってこそ、日々の厳しい訓練にも耐えることができるでしょう。消火活動や救助活動といった場合も、勇気を持って取り組むことができるのです。
消防士の年収・平均給与について
それでは消防士の年収について見てみましょう。
年収・平均給与
「平成30年地方公務員給与実態調査結果」によると、消防職の平均給与月額は 312,665 円です。内訳は平均給与月額286,889万と諸手当月額が25,775円となっています。消防士は危険な仕事であり、24時間勤務もあり、特殊勤務手当がついているのです。
消防士の特殊手当には「危険作業手当、不快作業手当、重勤務作業手当、非常災害業務手当、消防業務手当」などがあります。金額は各自治体によって異なります。
公務員予備校比較ラボの「消防士の初任給ランキング」によると初任給は、東京消防庁の大卒程度で「252,100円」、高卒程度で「212,700円」と差があります。また横浜市では大卒程度で「213,440円」、高卒程度で「187,431円」ですから、各自治体によっても異なります。
キャリアアップするための資格
入庁後1〜2年は、消防学校を約半年で出た後、消防署に配属され、ポンプ隊や消火隊として働きます。
その後は本人の希望や適性により、キャリアが変わっていきます。
- 特別捜査機関技術…はしご車などの機関員
- 上級予防技術…火災予防や防災設備などの専門的知識や技術を持つ
- 救急救命士…病院へ搬送中、医師の指示のもと救急救命の処置をする
中でも救急救命士は、消防士を目指す人におすすめの資格です。救急救命士国家試験を受けるには、救急救命士養成校で定められた単位を取得する必要があります。救急救命士養成校は専門学校が指定されていることが多いですが、大学に救命救急士養成コースが解説されているケースもあります。
専門学校の場合は2年で勉強することになるので、大学より早く取得できるでしょう。大学で取得する場合は、大卒になるので初任給が高くなるというメリットもあります。専門学校は全国にあります。救命救急士養成コースのある大学は「国士舘大学、帝京大学、杏林大学、中部大学、京都橘大学、日本体育大学」などがあります。
消防士には年功や勤務成績によって昇任し、階級があります。消防士に始まり、消防副士長、消防士長とあり、全部で10の階級があります。
消防士の将来性は?
地方公務員を減らす動きがある中でも、消防士の数は年々増やしています。それには地震やゲリラ豪雨、土砂災害などの災害が目立つようになり、意識が高まっている背景があるでしょう。
女性はなりにくいイメージですが、子どもや高齢者といった住民サービス向上のため、女性の消防士を増やす方針も打ち出しています。
まとめ
市民の安全を守る消防士についてご紹介しました。学歴を問わずなることができますが、倍率も高く狭き門でもあります。給与も変わってくるので、早めに希望を決めたら進路やとるべき資格について検討しましょう。
参考
消防士になるには・受験資格と仕事内容・全国の求人|スタンバイ
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