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火災の消火活動、救急活動、災害時の救助活動などを行う消防士。一度は憧れたことがある方もいるのでしょう。
消防士は公務員であり、各自治体によって異なりますが倍率も高く、人気の職業です。男性がなる印象ですが、今後は女性の消防士も増やす予定です。消防士になるルートから実際の仕事内容、倍率や年収まで詳しく見てみましょう。
消防士になるには
消防士になるためには、基本的に学歴は問われません。まずは消防車の仕事内容と、消防車になるためのルートを確かめましょう。
消防士の仕事について
消防士の主な活動は、病人やケガ人の救急活動、火災の際の消火活動や、災害の際の救助活動などです。
防災活動を行うのも消防士の仕事。地域や学校の防災訓練や、建物の防災・防火の点検も行います。地域の人々の安全や命を守るために、日々消防士は働きます。
他にも体力トレーニングや訓練、事務処理、車両や消火装置の点検なども仕事です。
消防士になるためには公務員試験を受けよう
消防士は公務員です。消防士は国の機関である消防庁や、地方自治体の消防本部や消防署に所属しています。消防士になるためには、各自治体の「消防官(消防士)採用試験」を受け、合格する必要があります。
消防士は基本的に学歴が問われません。試験内容は、難易度によって大卒、短大卒、高卒レベルで区分されています。たとえば東京消防庁の場合、「Ⅰ類」(大卒レベル)、「Ⅱ類」(短大卒レベル)、「Ⅲ類」(高卒レベル)、「専門系」(法律、建築、電気、電子、通信、化学、物理、土木、機械などの専門知識を保有する人)に分かれます。
難易度によって初任給が異なり、Ⅰ類の大卒レベルを受ける人は4大卒の人が多くなっています。採用試験には体力テストもあり、また各自治体によりますが年齢制限もあります。
消防士の仕事
消火活動や救急活動が有名な消防士ですが、他にもさまざまな仕事があります。消防士の仕事について詳しく見てみましょう。
消火活動
消防士の主な活動は、消火活動や救急対応、人命救助を行う災害対応業務です。その中でも消火活動では、火災が起きると出勤命令が出るので消防車で出動します。消火隊やポンプ隊が担当し、被害を最小限に抑えるよう消火活動を行います。
大規模火災になりそうな必要な場合は、各部隊を指揮する指揮隊が出動し、はしご隊や特別消火中隊も連携して消火活動を行います。
救急活動
救急活動も消防士の仕事の中で頻度の高いものです。救急活動は専門の知識と技術を身につけた救急隊員が行います。急病人やけが人が出た場合に現場へ急行し、応急処置を施してから病院へと搬送します。救急救命士の資格を取得していると、医師の指示を受け救急救命処置も施します。
事故や災害時の救助活動
火災現場や交通事故、地震や土砂災害などが起こり、自力で脱出できなくなった人の救助活動も、専門の訓練を受けた救助隊員が行います。救助隊や特別救助隊に所属する隊員が行い、さらに特別救助隊から選抜されたメンバーが大規模災害に対応する高度救助隊、特別高度救助隊となります。
予防活動や防災活動
災害の発生を未然に防ぐ災害予防業務も、消防士の仕事です。建物や消火設備を検査し、防災や防火対策の指示や提言なども行います。建築設計段階で防火の提言をしたり、工事完了後に建築や電気、機械などの知識を持つ隊員が消防検査に当たります。
また地域や会社、学校などで行う防災訓練でも消防士が指導。予防課に所属する消防士は、火災原因の調査も行うのです。
消防士の1日のスケジュール
消防署は365日24時間、119番に対応する必要があります。基本的に交代制で勤務していますが、各自治体によって勤務体制は異なります。主に24時間勤務と非番を繰り返していくのです。
参考までに、例となる1日を見てみましょう。
8時30分頃
今まで勤務していた消防士と勤務を交代して、引継ぎを行います。 9時頃 車両のウインカーや消火用ホースの点検、無線テストなどを行い、万全な状態にしておきます。その後ストレッチや腹筋などをして体を動かします。 10時頃 災害出動時の報告書などを作成する事務処理を行います。 12時頃 休憩時間です。 13時頃 出動要請がなければ体力トレーニングや訓練を行います。救急や救助、放水や部隊訓練などがあります。 日によっては消火栓を確認する水利調査、消火器や火災報知器を確認する査察を行う日もあります。 その後清掃やミーティングを行います。19時までに食事を終えます。 19時頃 勉強会、事務処理、トレーニング、試験勉強などを行います。 22時頃 仮眠しますが、緊急出動に備え、制服のままです。 午前6時頃 起床時間です。朝食をとり、洗車や清掃、車庫の点検などをします。8時半頃業務が終了になります。 |
参考
消防士の日常 – 勤務形態と1日の仕事の流れ|おしごと部|職業・就職・転職のお役立ち情報Web