建築士になるには?建築士の種類や平均年収・受験資格の仕組み - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

建築士になるには?資格取得に必要な条件

建築士になるには?資格取得に必要な条件
建築士は建築士法で規定されている国家資格であるため、建築士になるためには年1回実施されている国家試験を受験して合格することが必須条件となります。建築士は一級・二級・木造の3種類に分かれており、二級及び木造については、都道府県知事が実施するそれぞれの試験に合格して都道府県知事から与えられる免許を受けることになります。

一級建築士は国土交通大臣が実施する試験に合格して国土交通大臣から与えられる免許を受けることになります。建築士の国家試験は、建築に関する一定の知識が必要となるため誰もが受験できるというわけではありません。建築士法によって定められ学歴や実務経験が資格取得に必要な要件となります。

一級建築士…大学・短大・専門学校を卒業後2~4年以上の実務経験

建築士の国家試験のなかでも最難関といわれているのが一級建築士の試験です。医師や弁護士、など合格率の低い国家試験がありますが、一級建築士の試験も合格率の低さで有名で合格率は常に10パーセント前後となっています。また、試験に合格することとともに受験資格を得ることにも高いハードルがあるとされています。

一級建築士の資格取得のための受験要件には、大学、3年制の短期大学、2年制の短期大学のいずれかにおいて正規の建築または土木に関する課程を修了して卒業することが基本となります。また、卒業するだけでなく、大学は2年以上、3年制短期大学は3年以上、2年制短期大学は4年以上の実務経験を有する者と規定されており、大学卒業と同時に資格取得ができないことにも特徴があります。

二級建築士…合格後4年以上の実務経験

二級建築士の試験は、一級建築士に比べると合格率が25パーセント前後とやや広き門となります。難易度が少し下がることから、二級建築士の試験に合格してからその後実務経験を積んで一級建築士の試験にチャレンジする方がほとんどです。

二級建築士の資格取得のための受験要件には、大学、短期大学、高等専門学校において正規の建築に関する課程を修了して卒業すること、または正規の土木に関する課程を修了して卒業した後に建築に関して1年以上の実務経験を有すること、などとなっています。建築を専門に大学で学びながら途中退学したり、建築とは無縁の大学を卒業したりした場合は、二級建築士資格を取得して4年以上の実務経験があれば一級建築士の受験資格が得られるため、そのような方法をとる方も少なくありません。

二級建築士・木造建築士…大学・短大・専門学校で指定科目を履修・卒業

二級建築士や木造建築士は、都道府県で実施される試験に合格することが必須となることから一級建築士の資格取得と比較すると比較的取得しやすいと言えます。資格取得のために必要となる要件についても緩和されているため、チャレンジしやすくなっています。

大学、短期大学、高等専門学校ともに建築課程卒であれば実務経験年数は必要ありません。土木課程卒の場合は1年以上の建築にかかる実務経験が必要となります。また、建築、土木課程のある高等学校卒業の場合であっても3年以上の建築にかかる実務経験があれば資格取得のための要件をクリアできます。