建築士になるには?建築士の種類や平均年収・受験資格の仕組み - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

建築士になるには?建築士の種類や受験資格の仕組みについて!

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最近では男性だけでなく女性にもDIY人気が高く、テレビでも建築やリフォームの番組が数多く放送されています。子供も一緒に家族で見ている家庭も多いことでしょう。キッチンやリビングの簡単なリフォームや犬小屋づくりなどはDIYで対応できますが、小さなものであっても家などの建造物を建てるとなると建築士という国家資格が必要となります。

建築士は昭和25年に制定された建築士法によって定められた国家資格です。建築士は建築物を設計、工事、管理、その他の業務ができる者と規定されています。施主の意見を反映して間取りや配置などを工夫した建築士が設計した建物はデザイナーズブランドとして人気が高いものです。

一級建築士になると、東京オリンピックで使用される国立競技場の設計が大きな話題となったように、レガシーとして次世代に引き継がれる価値の高い建造物をつくることもできます。そこで、建築士を目指す方のために建築士の種類や仕事内容、受験資格などについて解説します。

建築士の種類

建築士の種類
建築士は、建築士法によって定められた3つの国家資格に分けられます。難易度の高い順から一級建築士、二級建築士、木造建築士となっており、どの建築士も建造物の設計、工事、管理などの業務を行うことができます。

ただし、資格の違いによって、例えば木造建築士は木造2階建てまでの規模のものしか設計、工事、管理ができないなどの制約があるため、将来建築したい建物の構造や種類、用途によって目指す資格が変わってきます。また、難易度は高くなりますが一級建築士の資格を取得できれば、二級建築士や木造建築士の資格を取得しなくてもすべての建造物の設計などに携わることができます。3つの建築士の主な違いについてみてみましょう。

一級建築士

一級建築士は木造や鉄筋の違い、建物の高さなどに関わらずすべての建築物の設計、工事、管理ができる資格です。建設会社や住宅メーカーで働くほか、独立して自ら設計事務所を立ち上げることもできます。建築士法で定められている基準値以上の建築物を設計、施工する際にはなくてはならない資格となり、建築士を目指すうえで憧れの資格と言えるでしょう。

一般の住宅やビルなどのほか、学校や体育館、ドームなどさまざまな公共建築物の設計にも携わることができるため、活躍の場が広がります。一級建築士は顧客の細かなニーズに応えるだけでなく、自ら創意工夫したアイデアあふれるデザインプランを提案して、芸術性の高い建築物を設計することもできるため、建築界の巨匠として名を遺すこともできます。

二級建築士

二級建築士は、建築士法で定められた住宅や小規模の公共建築物などの設計、工事、管理ができる資格です。設計、工事できる建築物の高さは、建築士法によって高さが13メートル以下、または軒の高さが9メートル以下とされています。一般的な鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの場合は、延べ面積が30平方メートルを超えて300平方メートル以下と定められています。

また、学校や病院、映画館や公会堂などの用途の木造の建築物の場合は、延べ面積が500平方メートル以下、それ以外の用途のものであれば延べ床面積が2階建て以上の場合で1000平方メートル以下などと細かく決められています。建造物を設計、工事、管理する点では一級建築士と変わりはないものですが、対象となる建造物に規定があるという点で異なります。

木造建築士

木造建築士は、その名の通り木造の建築物に対して、設計、工事、管理を行うことができる資格です。対象となる建築物が木造に限られるため、大工が業務拡充のために資格を取得することもあります。建築士法によって、木造2階以下の延床面積300平方メートル以下の建造物に限るとされているため、建築士としてさまざまな構造やデザインに取り組みたいという方にとっては物足りないものとなるかもしれません。

建築士を目指す方のほとんどは2級建築士の受験からスタートすることが多いため、その前のステップとして木造建築士の試験を受けることもあります。また、最終的に一級建築士を目指すという方にとってもスキルアップのひとつです。