志望理由書は願書と一緒に提出し、書類審査や面接試験で使われる
志望理由書は、主にAO入試や推薦入試の際、願書とともに提出が求められる書類です。書類審査の合否の判断材料になるだけでなく、その後の面接試験でもその内容に基づいて質問されます。提出する前に必ずコピーを取っておきましょう。
各大学の公式サイトには、入試要項や出願書類などが掲載されています。例えば、大阪教育大学では「推薦入試出願必要書類ダウンロード」、玉川大学では「公募制推薦入学試験」、島根大学では「推薦入試の様式について」で、それぞれダウンロードできます。
AO入試の具体的な流れはこちらの記事が詳しいです。
説得力のある志望理由をつくるためにすべきこと
文章表現力を磨こう
志望理由書の内容は、どうしても似たようなものになりがちです。どこで差別化ができるかといえば、第一に文章で表現する力を上げることが考えられます。
そのためにまずやっておきたいのが、単語、フレーズ、単文レベルで確かな表現力をつけることです。たくさん本を読むなどして、日本語の語彙や表現を増やしておきましょう。学校が舞台で先生が登場するような小説を読めば一石二鳥です。
次は、文章全体として分かりやすくまとめる能力をつけることです。
ウェブ上で検索すると、志望理由書の書き方や例文がたくさん見つかります。それらを参考に勉強できます。最終的には自分のことを自分の言葉でまとめていきますが、典型的な型や注意点を押さえておけば格段に書きやすくなります。小論文の勉強も役に立つかもしれません。
自発的積極的な行動をしてみよう
自分だけの「オリジナル」の経験は、第二の差別化につながります。体験した人の文章ならではの説得力を、志望理由書に持たせることができるからです。
具体的な行動の例としては、部活で後輩の面倒を見たり、年下の子の家庭教師をしたりすることなどです。教員の仕事に近い経験が、身近なところでもすることが可能なのです。
また、地域のイベントやボランティア活動に参加することも考えられます。これにより、社会との関わりや社会の中での自分の役割についての気付きが得られるでしょう。
志望大学のオープンキャンパスや学園祭にはぜひ行ってみましょう。現場ならではの貴重な体験ができ、その大学の志望理由に、何らかの具体的な裏付けができるようになるかもしれません。
このように実際に行動すると、将来像が漠然としたものから具体的なものに変わってくるはずです。