教育学部の志望理由を考えるポイントを紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

教育学部のAO入試や推薦試験で問われる重要な「質問」のひとつに、志望理由があります。その志望理由を書く際に、どのような内容や構成にすればよいのでしょうか。この記事では、教育学部の志望理由を書く際に気をつけるべき、考えるべきポイントをご紹介します。

志望理由の典型例を見てみよう

志望理由は具体的に

教育学部の志望理由としては、「先生になりたいから」「子供が好きだから」などが考えられます。大学入試の段階では、これをもう少し具体的に考えます。

例えば、先生というのが幼児教育の先生なのか小学校の先生なのかで子供の成長段階や教育内容が異なりますから、必然的に志望理由の中身も変わってくるでしょう。大学で何を学んで将来どうなりたいのか、という内容を盛り込むことが求められます。教育学部の中身に関してはこちらの記事が詳しいので是非ご覧ください。

教育学部を詳しく解説!教員になりたい人も就職するつもりの人も必見

志望理由書に盛り込むべき要素と基本型

以上のように考えた志望理由をもとに、志望理由書に文章として構成していきます。

志望理由書の基本的な構成は以下の通りです。これらは、大学側が知りたいポイントでもあります。

・将来の夢や目標
・夢や目標を持った理由やきっかけ
・その大学を選んだ理由
・卒業後の具体的なイメージ

これらの要素を盛り込みつつ、自分を紹介するストーリーなるようにまとめます。加えて、将来の夢や目標を達成するために継続してきたこと、入学したらやりたいことなど、意欲を示す部分を入れるといいでしょう。

志望理由書の例文

上記の構成にした場合の理由書の一例を示します。以下の文章は519文字です。

私は、小学校の教師になるために、貴学の初等教育学科を志望します。
小学校の教師になりたいと思ったのは、人に物事を教えるのが好きな私の性格に向いていると思ったからです。また、小学校4年生のときに、担任のA先生との出会いがありました。当時の私は国語だけが苦手でした。しかし、A先生の国語の授業はとても楽しくわかりやすく、おかげで国語が大好きになり、成績も良くなりました。その後、どうしたらA先生のような授業ができるだろうかと、他の先生の授業もずっと自分なりに研究してきました。
貴学の初等教育学科では、学生が模擬授業を通して授業を行う力を育成する講義が豊富にあることが、私にとっての大きな魅力でした。A先生のような授業ができるようになれると思ったからです。また、人格形成の初期段階にいる児童について、広く深く学びたいと考えています。さらに学生時代には、児童に対するボランティアなどの活動に積極的に参加し、社会人としての人間性の部分も養っていきたいです。
将来は、授業力だけでなく、人格的にも児童に慕われるような教師になりたいです。地元の小学校に勤務し、地域のみなさんと協力しながら、暖かく時に厳しく、児童の成長を導き、見守っていきたいと考えています。