卒業後の進路、就職先は?
それでは、卒業後はどのような道を歩むのでしょうか?
海上保安庁職員に
海上保安大学校への入学は、海上保安庁への採用を意味します。多くの卒業生たちは、専攻科で、国際感覚を養う遠洋航海演習を6ヶ月、研修科国際業務課程で、語学や実践的な海上保安業務に関する知識を3ヶ月学びます。そして、晴れて、巡視船の主任職員として任命されます。これは初級幹部職員のポジションをさします。つまり、大学校の卒業後は、海上保安庁の幹部職員候補としてのキャリアが始まるのです。
海上保安官の具体的な仕事内容についてはこちらの記事で解説しています。
海上保安学校との違い
海上保安庁が持つ教育施設には、海上保安学校もあります。こちらは、京都の舞鶴市にある学校です。違いは何でしょうか?
どちらも、海上保安官を育成する機関ですが、海上保安大学校は、大卒の資格を取ることができ、幹部職員を育成することを目的としています。一方で、海上保安学校は、1年または2年で課程が終わり、「船舶運航システム」(航海・機関・主計の3コース)、「航空」、「情報システム」、「管制課程」、「海洋科学」の5つの課程に別れて、集中的に学ぶことになります。卒業後、すぐに現場での仕事が始まるのです。こちらのキャリアルートでも、キャリアの途中で海上保安大学校の特修科を受けることによって、幹部職員となる道が出てきます。
まとめ
大学卒業資格取得と海上保安官のキャリアの両方を目指すためには、海上保安大学校に入る必要があります。多くの人にとって、大学校はなじみがないかもしれませんが、海に囲まれた日本の安全を守る仕事のひとつが海上保安官です。4年以上の厳しい訓練を経て、専門的な教育を受けることで、海上保安庁への幹部職員への道が開けるのです。
参考
トップページ|海上保安大学校公式HP
受験資格等の詳細|海上保安庁公式HP
海上保安大学校・海上保安学校 学生採用試験|海上保安庁公式HP
海上保安大学校|Benesseマナビジョン