2018年ノーベル文学賞は?選考基準・日本人や最近の受賞作家は? - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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2018年は審査が取りやめになったことで話題をさらった「ノーベル文学賞」。受賞間近なのでは?  と頻繁に話題になる日本人作家もいます。しかし、最近の受賞作家やその作品については、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。由来や選考方法、後世にまで読み継がれるであろう受賞作家の作品について調べてみました。

ノーベル文学賞とは?

「立派な功績」の代名詞的な存在ともなっている「ノーベル賞」。そもそもどのような賞なのか、歴史を紐解いてみましょう。

ノーベル賞5分野+1分野の1つ

ノーベル賞には、「文学」のほかに「物理学」「化学」「医学・生理学」「平和」「経済学」の5部門があります。これらの賞は「ノーベル財団」が運営しているものです。このうち「経済学」以外の5部門は、アルフレッド・ノーベルという人物の遺言によって創設されました。

「経済学」だけは、後年に新しく作られた賞です。そのため、ノーベル賞は「5分野+1分野」と呼ばれたり、「6分野」とまとめられたりすることがあります。

ノーベル賞を設立したアルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトを発明した人物です。これにより莫大な資産を得ましたが、ダイナマイトは兵器にも多く使われるようになりました。そのため「死の商人」と呼ばれることもあり、ノーベルは自身の死後、世間からどのように評価されるのかを気にしていました。

ノーベル賞の設立には、発展と平和へ貢献したいというノーベル自身の意思を、社会に分かりやすい形で提示するという意図があったと言われています。

スウェーデンアカデミーが選考

2017年まで、ノーベル文学賞はノーベルの母国であるスウェーデンの「スウェーデンアカデミー」によって選考が行われていました。スウェーデンアカデミーは、主にスウェーデン語に関する研究・出版を行う国立の研究機関です。

この中に「ノーベル委員会」が設置され、1次選考を行います。その後、スウェーデンアカデミーの会員全員による審査が行われ、最終候補者の中から受賞者を決定します。

2018年は不祥事によりノーベル文学賞を中止

国際的にも権威がある文学賞と考えられることが多いノーベル文学賞ですが、2018年は受賞者の選考が行われませんでした。スウェーデンアカデミー会員の家族による性犯罪をきっかけに、アカデミーの組織的な問題が次々と噴出。終身制のアカデミー会員の中から辞任しようとする人間が続出し、選考を続けることができなくなってしまいました。

公式的には、2018年のノーベル文学賞は「受賞者発表見送り」ということになっています。しかしノーベル財団は、スウェーデンアカデミーの組織的問題が解決されなければ2019年も選考見送りの可能性があるとしています。スウェーデンアカデミー以外の団体に選考を任せることも検討されているようです。

ノーベル文学賞、見送り続く可能性も 選考関係者に有罪 | 朝日新聞デジタル
ノーベル文学賞、今年の発表見送り 委員家族の性的暴行疑惑で | BBCニュース