2018年ノーベル文学賞は?選考基準・日本人や最近の受賞作家は? - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

過去に受賞した日本人作家と作品は?

現在大きな変化のまっただ中にあるノーベル文学賞。これからどのような作家が選ばれていくのかは分かりませんが、これまでに受賞してきた作家についてはご存じでしょうか。ここでは過去に受賞した日本人作家をご紹介します。

川端康成

『伊豆の踊り子』『雪国』などで知られる川端康成は、1968年に日本人として初めてノーベル文学賞を受賞しました。川端康成の受賞は、実は日本人として初めてなだけでなく、ヨーロッパ言語以外を母語とする作家として初めてのことでした。

川端康成の作品は、19955年に『伊豆の踊り子』、1956年に『雪国』、1959年に『千羽鶴』がそれぞれ英訳で出版されています。受賞の決め手となったのは、3つ目の『千羽鶴』であったと考えられています。

「川端康成とノーベル文学賞 スウェーデンアカデミー所蔵の選考資料をめぐって」『京都語文』第21号 | 佛教大学

大江健三郎

「生命と神話を凝縮させ、現代における人類の困難な状況を描く想像の世界を詩的な力で創り出す」作家だと評価されて、1994年に日本人として2人目のノーベル文学賞を受賞しました。

who with poetic force creates an imagined world, where life and myth condense to form a disconcerting picture of the human predicament today.

(引用元:The Nobel Prize in Literature 1994 |NorbelPrize.org

代表作には、知的障害を持って生まれてきた息子との体験がベースになった『個人的な体験』などがあります。